赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 26話から30話
赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま (28)
半玉のつくり方
風呂上がり。ホカホカの湯気を上げている清子が大きな鏡の前で、
浴衣の襟をはだけている。
半玉は、お座敷でお酌や芸を見せる芸者さんの見習い。
半人前の、文字通り、『たまご』を指す。
関東では半玉と呼んでいるが、京都は舞妓と呼ぶ。
年齢的には、舞妓の方が年少になる。
長い歴史を持つ京都では、13~4歳くらいからお座敷に出る。
未成年が酒席へ出ることが、京都市の条例で特別に許可されている。
かつては中学へ通いながら、デビューする舞妓もたくさんいた。
舞妓は見た目の「おぼこさ」が命。
関東の半玉という呼び方は、玉代(ぎょくだい)が半分だったことに
由来している。
現在。そうした格差は是正されている。
作品名:赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 26話から30話 作家名:落合順平