ニートが親を殺すストーリー(やや、ノンフィクション)
パソコン書、インターネット、ビジネス関連書、心理学。経済書、新聞。
あらゆる。書物を読み漁った。
そして偶然にも、家にパソコンとインターネット環境があるという、幸運に恵まれた。
僕は、早速、ブライアンの真似をしてみたが、
そう都合良く、流行の流れに乗ることはできなかった。
僕が得る収益は微微たるもので、アルバイトなどの方が、はるかに稼げた。
ちょっとガッカリしていたとときに
父の声が、台所から聞こえた。
「あいつの将来、どうするんな? 好きにさせたら・・・。このままでいいとおもっているのか?
あいつは、何もやる気はないんか?」、
母「何か一生懸命パソコンいじって勉強しているみたいよ?」
父「勉強?あいつがか?・・・どうせ、エッチなサイトでも見とるんだろう?」
母「男のだもの、そのくらいあたりまえよ。
って、私も良く分からないの。。。教えてくれないから。。。
けど、あの子、いろんなこと知ってて物知り博士みたいだったわよ?
この前なんか、テレビで政治家の悪口を言ってたんだけど、
こんな感じ?
『このまま、ハケンインやアウドソージングのシステムがひろがれば、いずれ、とジョウ国とのキョーソが激化して、・・・・・・・・のが普通に起こるぞ。
シャインシャインで、大きな格差が生まれる。のに、ハッケンでいろんな事を学び将来に生かそう!等と、嘘をついて、ハケンを推進するというやりかたは、ハケンを飼い殺しにしてしまう
卑怯だ。って言っていたような』
なんて感じだったけど、僕のことを誉めているように聞こえた。
僕は、がぜんやる気を出した。
失敗した原因を徹底的に洗い出した。
15歳のCEOには成功するタイミングがそろっていたのだ。
日本でも、同業他社は参入していて、僕のよう素人が参入する隙間などハナから無かった。
市場の分析のし方が甘かっただけだ。
けれど、ビジネスプランは無限にあった。
転売以外にもPC技術そのものを売ったり、
サービス業など、
電話によるネット検索代行や
僕は、あきらめなかったが、どうしても一般レベルを超える結果は出せなかった。
努力すればするほど、見かえりが欲しくなったし、、
相応の収益プランのビジネスばかり考えていた。
希望と絶望を何度も繰り返し、時間だけが過ぎていった。。。
ある日、株式投資にかんするドラマ【ビッグマネー】が始まった。
株式の知識は、15歳のCEOの著書で、ある程度知っていた。
だが実際に、取引きしたことは、無かったので興味はあった。
15歳のCEOことキャメロンジョンソンは、株は、買ったら、永遠に持つものだと解釈していて、
ドラマでは、その固定観念をこわされた。
ドラマの中の登場人物は、日に何度も売買するでデイトレードをしていた。
デイトレーダーと呼ばれる人たちがいて、軽くサラリーマンの年収を超えていく。
しかもトレーダーだちの年齢は、10歳程度。
僕は、半ば信じられなかった。
こんなに努力しても、稼げない自分をはるかにしのぐ、彼らを
信用したくなかったのだ。
僕は、できるかできないか、証明したくなった。
本を大量に読み漁り、研究した。
だが、何度も挫折した。。
程なくして、ドラマの影響か、投資ブームが訪れた。
本屋には、あらゆる成功者の本が並べられ。
僕は何時間も立ち読みした。
その手法を、研究しては検証した
ネットを見て回ると、同じように成功者があらわれている。。
僕だけが取り残されている気がした。
そんな時
父の声が台所から聞こえた
「あいつは、だいじょうぶか」
「万が一は将来のは貴方の実家に持ち家もあるじゃない、農業もあるし、今は、あの子の好きにさせて起きましょうよ」
たしかに、僕には、いざと言う時のセーフティネットみたいなのが、ある。。でも、頼りたくない。成功して皆を見返してやりたい。
その時の、僕は、いったいなぜ、そこまで、執着するのか判らなかった。
虐めた奴らを見返したいとか、高校を不本意ながらドロップアウトして
同級生に引き離された分を取り戻したいとか、
失望の果てに失ってしまった自信をとりもどしたかったとか
いろいろあるけれど、
そもそも、研究で努力をしていて、見返りを求めてしまう感情がとめられない。
才能の無さを痛感しつつも
今していることを諦めて、他の歩む道を考えるとう発想は
時間と共に労力をつぎ込む程に無くなっていった・・・
「1日で、20億稼ぎました。資産は100億です」
そういってテレビに出てきた男は、BNFというトレーダーだった。
BNFは大学生の頃に160万円から株投資をはじめて、10年で100億までにした。
5%ルール報告等、大口売買の公的文書提出もしていて、
それが公文書偽証罪に問われない真のものであれば
BNFの売買手法さえ解き明かせば、億案長者になれる。
BNFは
僕が知っている成功者の中では、ケタ違いのトレーダーだった。
降臨やウリ坊、シヴァ、武者修行等、ブログサイトには億トレーダーが数多くいたものの、
100億の利益は異次元だった。
市場に対する分析のやりかたが根本的に間違っているのだと、
自覚せざる終えなかった。
僕はもうBNFの研究をはじめた。
だが、どうしても答えが分からない。
寝ても覚めても、市場の仕組みを考え、検証する日々が続いた。
部屋中にに、おびただしい株価のグラフをはりつけ
訳のわからない、計算を永遠とし続けた、
考え過ぎ、吐きそうになる。イライラがとまらない。胃がキリキリする。
気が変になりそうで、誰も居ない時、大声で叫んだこともあった。
夜も眠らず、株式市場を解き明かす事ばかり考えていた。。、
だんだん、自分が壊れているのに、気がつかなかった。
僕は、絶望の真っ只中にいた。
希望が打ち砕かれる日々に・・・
くやしい。くやしい。くやしい。
情けない。情けない・情けない・・
吐きそう、吐きそう、吐きそう。
消えたい 消えたい 消えたい。
7年近く努力して、何も成果が得られていない。
胸も張れない。
僕は、ベットの中で自己嫌悪に陥っていた。
胃がキリキリする
毎日同じことばかり考える日々
気付いたら胃に穴が開いていた。
また祖母が危篤状態になり、葬式が重なり、
努力を中断しなくてはいけなくなった。
中断していると、これまでの徒労を思い出してしまい、
悔しくて、情けなくて、カッコ悪くて
胃の穴は広がり
救急車で運ばれた。
勝手に死んでゆく人は
死にぞこないで
頑張ってる人が
命を削る
親戚の関係者は涙ながらに訴えた。
「なぜ見舞いに来てくれない? 祖母はアレだけあなたを可愛がったのに」
なぜ僕の苦労が判らないのか?
なぜ僕の同情を引いて罪悪感をワザワザ植えつけるのか?
もしかして親戚は
僕を殺すつもりなのか?
勝手に死んでいく人
勝手に悪人に仕立て上げる人
全てが憎い
僕の苦しみ
痛み
誰も理解しない。
みんな
自分の事だけを
考えている
でも、違う
僕は家族の為に
家族を幸福に導く為に
頑張ってきた。
しかし
胃に穴が開くほど
頑張れたその本質は
家族を____
作品名:ニートが親を殺すストーリー(やや、ノンフィクション) 作家名:ヘケラン西中



