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ヘケラン西中
ヘケラン西中
novelistID. 61877
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ニートが親を殺すストーリー(やや、ノンフィクション)

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いろいろ調べると、どうやら、国語と英語がボロボロだったようだ、。
僕にとっては答え合わせが難しい科目だ。

実際、人間の感情を文章から読み取ったりする作業は、
答えは一つでも、書き方によって、幾千通り可能性がある。
例えば、文字数制限がないまま、登場人物の気持を書け
という問いだと。仮に文字数30で書くと、
ひらがな50音の組み合わせだけで・・・

もし、答え合わせをしても文章の意味が全く分からないというのなら、改善するのは、
並大抵ではない。
僕は、中学レベルまで、教科書を落としてみたが、全く、問題の文章が理解できない。

僕はもともと、国語は苦手だったのだが、今まで、それがどの程度苦手だったのか気がつかなかった・・

いつも、漢字や英単語をシンプルに答える問題のみで、点を稼いできただけだった。

僕は、当時、文章の50文字以上で成り立った物語を理解する力が全くなかった。
【登場人物の気持ちになる】、という行為自体を発見できなかったのだ。

僕は、大人になるまで、この理由にさえ、気がつかなかった。
なぜなら、参考書や、実用的意味をなした文章は、理解できたからだ。。
経済学も不自由はなかった。

そうとは知らず。
僕は、まき返しの勉強を続けた。
1日を大半を使っても、全く分からない。成績が伸びない。
僕は、失望の連鎖反応を繰り返し、疲れ果てていくのだった。

誰かに相談すると言うのも、思いつかない。
恥ずかしいことと認識していた。

ホームルームの時間も勉強をしていて、先生に叱られる。
勉強の合間はともかく

休憩時間は、生徒の楽しい笑い声響いてくる。
思えば皆、僕より成績は低い。僕だけが必死こいて頑張っている。
僕から勉強を以外を取ったら、何も残らないから
仕方がない。
頑張るしかない。

頑張れば頑張る程、空しさを実感する。学校に行けば空しいだけ。

僕は、学校を休もうとした。
けれど出席日数が足りなくてっていて、もう休むことは出来なかった。。

ある日、僕は、昔の友達に出会った。。。
その友達は、僕を虐めた、素行のわるい友達の話をしていた。
高校へは行かず、アルバイトを2つ掛け持ちして、すでに、親から自立していて
バイクを買う金を貯めているのだそう。

僕は、、その話をずっと考えていた。
ふと学校を辞めたいという感情がよぎった。
なぜだかわからないが。。その彼が自由に思えたのかもしれない。

けれど、決断はできない。
何より、両親に対して、申し訳無いと思う気持ちと。
今まで勉強で努力して積み上げたものを壊すのは、
どうしてもできなかった。

辞めたい、辞めたくない。
その2つの葛藤に脳内が侵食されて

次第に僕の感情は壊れていき、溢れ出した。。。

恐らく、余計な事を考えすぎて、脳の回転率が落ちで、
あらゆる事が上手くいかなくなった。
当時の自分はそれを自覚でき程、脳の構造には詳しくなかったから
感情を保てない、パニック障害の様になっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
結果的に僕は、学校を辞めた。
理由は、おそらく親も教師も知らない。
自分でさえ上手く説明できないのが、判っていた。

理解できてないから、
やめた事を納得できたワケでないから
とにかく、学校を逃げた事が恥ずかしくて
情けなかった。

親友にも、止めた事を打ち明けられなかった。。
親友は、勉強もバイトもがんばってるし、今の自分を見せるのは恥ずかしい

僕は、人目をさけるように過ごした。




自信を、完全に失っていた。
けれど、退屈はしなかった。
母は、僕を盛大にこき使ったから。

家事を手伝だわされていくうちに、。料理の腕も上達していった。
「いつでもお嫁さんに行けるね」と、母はギャグをかましてくれだ。
僕は、なんとなく、ここでなら生きて良いような気がした

今、思うと
母は少し変な人で。
僕が家事を任せ旅行にしばしば行くことがあった。
旅行から帰ると、土産話を聞かされるのだが、

ある日、前世を思い出したというのだ。

母は、エジプトの時代の女王ファラオの生まれ変わりで、僕が、ツタンカーメン。
なんだそうだ。

また、キリストの生まれ変わりで、一休の生まれ変われリだというのだ。

とんでもなく、おかしな、話だが、母は、真剣そのものであった。










しばらく平穏な日々が続いたある日、一冊の本に出会った。
その本は、社会の矛盾やお金について、の考え方が書いてあった。
父がくれた本だが、
その本には、最も合理的な職業は、
金持ち相手の商売が、葬儀関連か、ピンさロなんだそうだ。
世の中のお金のカラクリがいろんな角度から書かれていた。

父は、ここから、何を読みとって欲しいのかはわからなかった。
けれど、父がとても現実主義者であり
仕事につくなら、夢が無くても、安心できる仕事につけという意味だったのだろうか?

僕は、いろいろ想像した。
どの職業も、楽しそうなものではないが、真剣に考えた。
でもこの本の作者は、そういった職業を、読者に進めながらも、
作家としての仕事に誇りを持っていた。。
作家は誰からも不当な利益はとらないし、誰にも迷惑をかけない。
物書きという職種について、煌びやかに見えた。
 
作者自身が合理的に金儲けを考えるモデルになっていたから、その本に説得力が生まれていた。

その作者は僕がその本を手に取って直ぐに死んだ。



ある日のこと、テレビで、特集をやっていた。
16歳の少年が、クローズアップされていた。
その少年は実在する人物で、名前をキャメロンジョンソン。「15歳のCEO:パソコン一つで運命を切り開く」の著者である。

4歳からビジネスをはじめ、9歳で起業、現在アメリカの屈指の名門校に通いながら
二つのインターネット企業を経営している。

僕よりも1つしか年上であるにもかかわらず、社会的な成功者である。

事業は、オンラインビジネス、主にインターネット利用した広告事業で、月商6000万円を達する。
彼がすごいのは、5歳の頃から、PCを覚えて12歳の頃に
オンラインで流行していた転売ビジネスで成功した。
ビニーベイビーという玩具をネットオークションで、まとめ買いして仕入れ、バラにして売る。

それで得たお金を元に、メール転送サービスを始めた。
メール転送サービスは成功し、それで得たオカネを投資、現在のインターネットが利用していると、お小遣いが貰えるという
プライズボックスドットコム企業を立ち上げた。それが月商6000万円を達した。

彼は、幼少のころから、ビジネスを手がけていて、ノウハウが身についたというのだ。
また、アメリカでは、授業に株式投資やマネー運用の科目もあるらしく、
僕とは別の次元に生きている人だった。

僕は、その話に、衝撃を受けた。
ビジネス・・・、特にオンラインビジネスは身分を超越して、どんな成功の道も開ける可能性を
感じたのである。
16歳の子供にできて、僕に出来ないはずがないと思った。

僕は、その日から、変わった。
図書館に通い一日1中、本を読んだ。自分に足りないものを捜し求めた。