ニートが親を殺すストーリー(やや、ノンフィクション)
僕は、孤独感を埋めるために、休み時間は、将来へ向けての勉強をすることにした。
その方が、あれこれ考えるより楽だったから・・・
勉強をしたお陰で、学力に余裕ができた。
僕は、ズルして休んでも、成績に影響はないと考え、休みはじめた。
少しくらい、休んで進路に響くことは、ないと、想定したからだ。
僕は、休んで、やりたかった、ゲームで遊んだ。
僕は、その生活が病みつきになった。
僕には、ごく親しい友達が一人いた。
高校が違っていても、一緒に居ることは、多く。
楽しくない学校のストレスを発散するように、よく遊びに行った。
彼と、いつものように、雑談していると、彼女ができたことを報告された。
僕は、驚いた。。彼はもともと、自分の容姿にコンプレックスを持っていて、
とうてい、そんなのとは、縁遠いと思っていたからだ
僕達は、少なくとも世間一般的なオタクみたいなもので、
ゲームばっかりやっていたから、人付き合いとかは、苦手だ。
僕は、どうして彼女ができたのか、聞いてみた・・・
バイト先で知り合ったと言うのだ。
彼女についても驚いたが、バイトも僕にとっては、驚きだった。
バイトは想像もつかない。。
このまま、高校を卒業して大学卒業して、就職というコースを決めていたから、
バイトと言うものに対して、全く考えたことがなかった。
彼は、稼いで、いろいろ買いたいのだといったが、
それ自体も、お小遣い制度のない、僕にとっては、よくわからなかった。
僕は、基本、欲しいものがあれば、親に相談して買ってもらう、というスタイルだった。。
聞けば、接客業をしているらしく、
はきはきと、しゃべることもあるそうだ。
学生なのに、社会と関わっているようで、妙にカッコ良く思えた。
自分より充実しているようで、うらやましい。。
僕だったら、はきはきと、人前で喋るのは、緊張することで、怖いことだった。
それをやってのけている彼について
自分に対して悔しいと感じた。
彼女の話は、聞いてみたが、面白くなかった、。
のろけ話を聞いていて、楽しくないものだと、僕は、初めて知った。
よくよく話を聞いてみると、彼氏以上、恋人未満なんだそう。
良く意味がわからなかったので、深く聞いてみると、
彼女は前に付き合っていた男と、別れたくても、別れる事ができないでいるそうで
彼が、彼女の相談に乗る形で、二人は、好き会う中になったそうだ。
前の男というのが、暴力的な男で、ちゃんと付き合う為には、そいつに交際宣言しなければ、
ならないらしくて、、彼はとても怖がっていた。
僕は、なぜか、ほっとした。
人の不幸は蜜の味ということか。我ながら情けない・・・
彼に、僕の事を少し話した。
僕の学校生活は友達はいないが、その事は話さなかった。
進学系の学校なだけに勉強のスピードが早くて、大変であるということだけ伝えた。
彼は、羨ましがっていた。
進学系の学校なら、不良が居ないので絡まれないこと。成績が良い事をうらやましがられた。
しかし、逆に言えば、成績を取ったら、コンプレックス以外何も残らない。
その後も、ちょくちょく、彼の元に遊びに行こうとしたのだが、
バイトや彼女等で、彼との都合は合わなくなっていた。
その後、学校では、イベントの体育祭をやることになった。
僕は、最初から体育祭には、出席する気はさらさらなかった。
と、いうのも、勉強時間がほとんど削られていて、学校に行く意味がないと思った。
僕は、迷わず休むプランを考えた。
ある程度顔出し、ある程度、手伝うことを考えた。
僕は、与えられた役割の体育祭り準備をしていた。
僕のノルマを達成し、家に帰ろうとしたところ。。
世話好きそうな、おせっかい女に説教された。
彼女は、事情があり、学校を小中学と、いけなかったせいもあり、
学校行事のイベントに力を燃やしていた。
みんなでやれることに対して、とても幸せそうなのである・
しつこい女だった。
僕は、彼女の気持を知りながらも、突っぱねだ。
内心僕にとってはどうでもいいことだ。
友達はいないし、楽しくないし、充実笑顔で幸せそうで妙に腹が立った。
そもそも、僕にとってイベントはろくな思い出がない。
特に体育関連ならなおさら、参加する気などなかった。
小学生の頃のサッカーで、キーパーをやった時のことだ。
絶対に取れると思われる簡単なボール。
ボールは、ゴールには、向かっていない・・・
僕は、そのボールを取ろうとして、失敗した。
ボールの軌道は、極端に変り、オウンゴールとなってしまった。
周りから、やじが、とばされたのは、覚えてるし、
クラスメイトが慰めてくれたの覚えている。
けれども、僕は、失敗から立ち直れない。
あの時と同じである。人前でケンカに負けてしまう絶望。
人としての自身喪失。マイナスの感情が連鎖して沸きあがってる、
どうにもならない。自分自身の能力自体に信用がもてない。
どんな簡単に思えることでも自分の期待度を裏切られる恐怖。
それは、その後の人生でもついて回るのだ。
小学六年の運動会。
大勢で作る、ピラミッド
僕は、大きかったから、土台できまりだった。
案の定、土台は崩れていしまい、骨折者を出した。
土台は、耐えられない痛みだったし。皆も苦しそうであった。
僕一人の失敗かどうかは、確信はないけれど
責任を感じずにはいられない。
なぜなら、僕は失敗するから・・・
中学の運動会
なぜ、学校側は、こんな競技を出し物にしたのはわからない。
人の背中の上を、人に歩かせるという、訳のわからない競技だ。
僕は、偶然にも、親友が上を歩く際のサポート役になった。
補助役みたいなもので,落ちたら何とかして助けないと行けない。
僕は嫌な予感がしていた。
だけど、今回はさほど高くないし、先生も簡単であると、言う。
結果は最悪。親友は骨折した。
予感しておきながら防げないという結末。
親友の彼は、笑顔で許してくれたが、僕の中では、過去の自分に対する失望の連鎖反応が起きた。
だから、僕は、体育系のイベントにはででない。
不幸になる可能性しか見出せない。
僕は、イベントを休んだ。
練習から全て・・・
イベント終了後に、ある女子に、フレンドリーに言われた。
「体育祭どうしたん?やっぱり仮病?けど、こういうイベント休んだりしたら、
クラスで浮いちゃうから気をつけなよ^^」
彼女は、僕のことを心配してくれていたのだろう。
僕には、その言葉は既にクラスで浮いている存在である事を認識するキッカケにしかならない。
孤立してるから、彼女は、僕に気がついた。。
他人からは僕は、孤立していて、情けをかけられる存在。
弱い自分を必死で隠そうとしている自分に、嫌気がさした。。
男としてのプライド、失望の連鎖反応が加速した。
この頃から成績は、少しづつ下がっていった。
成績は上位をキープしていたものの。
勉強が、理解できているという、感覚がなかった。
というより、教科書の意味がわからなかった。
訳がわからなかった。気がついたら勉強に付いて行けなくなっていた。
点は取れるのに、勉強がわからないという矛盾
作品名:ニートが親を殺すストーリー(やや、ノンフィクション) 作家名:ヘケラン西中



