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ヘケラン西中
ヘケラン西中
novelistID. 61877
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ニートが親を殺すストーリー(やや、ノンフィクション)

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最近、ほとんど、会話もなく、既に嫌われていると言って良いだろう。
これ以上嫌われても、失うものは何も無いだろう。

私を嫌いになって家を出てくれるのなら、結果として外の世界を知ることになる。
いずれ、一人立ちできたら、
私の気持ちが分かってもらえるかもしれない。
私がした行(おこな)いも報われるかもしれない。

社会に出るときは、誰もが不安が付きまとって当然なのだから。。
避けることは、不可能なんだ。

根が負けず嫌いの、あいつなら、兆発に上手く乗ってくれるかもしれない。

社会に出ることを不安がってる事をけなせば必ず、
打ち勝とうとする。
人生ゲームみたいに、あきらめずに、自身と戦うはずだ。

よし、叱るぞ!!
私は、強く誓うのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




ドア越しに、強く誓った私がいた。

私は、おもむろにノックをしてみた。。
返事は無い。
いつもなら、寝ている時間なのだろうか。

「清一? 起きてるか?」

返事は無いようだ。

あきらめるか?

いや、だめだ。このまま、あいつは結婚もせずに、一人身で
で、寂しい人生を送っていくことになるに違いない。
もう24歳だ。その頃のオレは既に結婚していた。あいつは遅すぎる。

いつか、私の貯金の底がついてしまっても、今のご時世
無資格、仕事経験も無いあいつを雇う企業あるはずもなく、
ホームレスになって、のたれじぬかも、。

あるいは、わたし達親の介護につかれ自殺・・・

あらゆる、不幸が私の頭をよぎった。

これは、あいつのためだ。

わたしは、自分に言い聞かせた。

私は、恐る恐る、扉を開けて、様子を見た。

布団に顔がかぶさって顔が確認できないが、
どうやら、寝ているようだ。。ぴくりとも動かない。

辺りを見渡すと、部屋は、ゴミが散乱しており
いくつかの、大きなゴミ袋が入口においてある。

湿気のこもった、臭い匂いの空気が漂っていた。
いかにも不衛生で、部屋にいるだけで、病気になってしまいそうだ。

私は意を決して、大声を張り上げた。
「ええ加減せよ!。
 毎日毎日、ぐーたらして、、、
 このままで良いとおもってんか?
 いいかげんに仕事せい!」


大声で言ったつもりだが、反応が無い。

なぜ反応しないのか?
一体、どんな神経しているんだ?


怖がって社会に出られない自分を情けないとは思わないのか?
後ろ向きな自分を変えようとは思わないのか?
お前と同世代の人らは、皆、社会に出て働いてるのだぞ?

お前は、おちこぼれか?

「仕事せんのやったら、家を出ていってもらうぞ。」


「それにしても、くさい部屋じゃな?しかも、このゴミの山は?
 さっさと起きて捨てて来い・。
 どうせ毎日、マスターペーションばかり、やっとるんじゃろ・・・」

私は、そう言い放ち、力いっぱいドア閉めた。・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






父、、ついにしかってしまった。
嫌われたが、それでいい。
もし、家出するようなら、外の世界を知る
キッカケになるはず。。。。)
お金の隠し場所くらい、あいつもしっとるし、、、
まけず嫌いのあいつなら、絶対なんとかなる。。。
若いから、捜せばバイト先の1つくらい見つかることだろう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は、仕事の準備を終えて、玄関を出て、階段を降りた。

すれ違いざまに、妻がいる。
私が、今、あの子を叱るしかないのは、妻に原因がある。

私が、あの子を叱ろうとすれば、妻が、止にはいってしまうからだ。

今までも、何度も私の声を妻にさえぎられた。

妻は、極度に、あの子を溺愛しているから、

妻が居ないときを見計らうには、妻がゴミだししてる今しかなかった。


階段を降りきった辺りで、
ガラスの割れる音がした。
あの子の部屋の窓だ。
私は、いそで、部屋に戻った。

愕然とした私

あの子は、鬼のような形相で、物に当り散らしていた。
パソコンで、パソコンを殴り、テレビもほうり投げる。

今まで一度も聞いたことの無い奇声を発しながら・・・

私は、何が何だかわからず。。
放心状態で、眺めるしかなかった。
妻は、私の影に隠れて、何かを私に語りかけていたようだが、
私の耳に一切届かなかった。

私が放心状態のあいだにも、あいつの暴力は止まず
ただ、ただ、激しさを増していくだけだった。
あの子の手は壊れた物の破片で、血の色に染まっていた。


ー妻ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

どうして、こんなことになったの?
私が間違っていたというの?
あの時、死んでも、あの子を守ると神に誓ったのに・・・

あの子は、生まれた時から、病弱だった。
難出産で、母乳を与えることもできず、ずっと保育器の中で育った・
ありがちな話かもしれないが、子育てにはとても苦労を要した。
苦労ながらも,あの子はすくすくと元気に育ち 2歳のある日、

事件は起きた。
私が、庭の草むしりをして。少し目を離したとき・・
あのときの衝撃は意までも忘れられない。、

私が発見したときには、首で一点を支えるように、有刺鉄線の針が突き刺さり、首をつった状態であった。
なんとか、一命を取りとめたが、私は自分の責任を感じられずにはいられなかった。

そもそも有刺鉄線が庭にあること自体も、結果をたどれば私のせい。
この土地に、越してくる羽目になったのも私のせい。
全て私のわがままから、始まっていたこと


あの子が生まれる前、私は、旦那の実家で同居していた。
ありふれた話だが嫁姑との折り合いがつかず、私は、我慢に我慢を重ねて生きてきた。
当時、妻という生き物は、皆、そうやって生きていたから、私もそうしただけだが、
今思うと、実に馬鹿な我慢だったと思う。

どこの世界に、妊婦に重いものを持たせて、会社にいかせようとする姑がいるだろうか?
どこの世界に、法事で、50人も相手の配膳をさせる家があるだろうか?

【結婚すれば人生の一つのゴール】私は、そんな勘違いをした世代だった。、
少しくらい苦労するかと思っていたのだが、
次元が違う苦労までは想定していなかった。
今の時代から、比較したら考えられないことだが。
当時はインターネットも発達していなくて、一般的な常識の範囲内というものから、
逸脱されたものが隠されていた。
特に田舎の男尊女卑思想は根っから染み付いているもので、女に人権は無かった。、



そんな田舎の嫁から逃げるキッカケになったのが、会社の上司との不倫疑惑が持ちあがったことだ。
どこから、そんな噂が流れたかは分からない。
当時私は、美人だったし、コネで入社しているというのもあり、
同僚内で、嫌われていたので、良くない噂が飛び交っていた。

けれど、私はおなかを大きくしている妊婦である。
どこの世界に妊婦と不倫する男がいるだろうか?
私は、家族だけは信用してくれると思ったが、そうではなかった。
姑からは、妻として悪い噂が流れたことが問題だと説教をされた挙句、
旦那と、家柄の社会的貞操が悪いからと、

私に、離婚をすすめ、子供は、後継ぎとして引き取ると言いだした。。