詩集
フルーツパフェ
あぁ、食べたいねぇ~
母がファミリーレストランのメニューを見て言う
1口で良いんだよ
じゃあ頼んじゃおうか
母の前にフルーツパフェが置かれて
母は嬉しそうにスプーンを取って
クリームを食べた
もう良いよ
そう、じゃあ食べちゃうからね
私はちょっと食べれば納得するんだ
あんたがそうして私の食べたものを食べてくれるの嬉しいよ
少しだけ食べて残すんじゃ申し訳なくてね
糖尿病で毎日注射している母が
食べたくて食べたくて
まったくねえ~目が食べたいんだよね
夫の母がお茶目な顔で笑った