詩集
母と子
母は健康に生んであげなくてごめんなさいと泣いたという
子は病気になってしまってごめんなさいと思うという
私は子どもを生むことが出来るのは神さんが決めたのだと思う
私は病気になることは神さんが決めたのだと思う
神さんが何かの意図を持って
きっと何かの役割
きっと何かの意味があって
神さんが決めたんだと思う
高齢の親にいつまでも心配かけてと泣いた彼女と
子どもを健康に生みたかったと泣いた彼女と
どちらも優しさの固まりだ
私は冷たくてずるいから そんなことはみんな
八百万の神さんの所為だと思うことにしている