やすおと鈴木のロングバケーション
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モールス信号で書きました
後書き
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後書き、
「モールス信号で書きました」と、モールス信号の後に書くのと、モールス信号前に「モールス信号で書きます!」と書くのとどっちが、面白いだろうか?
何か、大きな違いがある気がしてならない・・・
でも、どうせ嘘だし、モールス信号にはなってませんからねw
え? 信じる訳がない?
でも、信じた人は凄い! とても素直!
ぜひ、友達に成りたい!!
~おまけ 500円玉と母親~
500円玉での繋がりでしかない母親であるが彼女も親としての自覚があるからこそ500円玉を置くのが日課と成っている。
ある晩、母は男に連れられて私物を取りに部屋に帰って来るのだが、やすおの姿が見えない事に気付く。そして500円玉も使われずに残っていることを知る。
いない?
やすおが?
何で???何で???何で???何で???何で???何で???何で???
まさか、誘拐?
いや、考えすぎだな。
誰か友達の家に泊まっているのか?
でも、だとしたら携帯に連絡があるだろうし・・・
だが、直ぐにやすおは返って来る。
お隣さん家から母親が自宅に帰って事は足音で判ったのだろう。母に甘えたいやすおは、一目散に自宅へと飛び帰る。
だが、母にとっては、疑問である。こんな遅くまで何をしていたのか問いただす。
親としての心配もあるかもしれない。あるいは人様に迷惑をかけたかどうかの心配かもしれない。だからこその追及。どこでどうしているのか。何を食べたのか。母は疑問に感じざる終えないからこその行動。だがそれは、やすおにとっては恐怖の追及でしかなかった。
恐怖に耐えられなくなった、やすおは、追求に負けてまう。もう、お隣さん家に行ってはいけないという事を強制された康夫は泣き出してしまうのだった。
母は、やすおが泣く理由が判らない。やすおを叱る事は母にとっては日常の行為で、泣かれるとは思いもよらなかった。
母にとっては、やすおが鈴木さんを必要不可欠としている理由など考えもしていない
「もう! なんで泣いちゃうの? メンドクサイ!! いつもならこんな事で泣かないでしょうが!」
母の声も、やすおの泣き声でかき消される。その声は隣の鈴木の部屋にも響いていた・・・・・・
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貴方が、もし鈴木さんならどうする?
~選択肢~
A何もしない傍観する
B助けに入り、生意気に発言する。
C助けに入り、マイルドに発言する
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~A何もしないで傍観するを選んだ場合~
やすおの泣き叫ぶ声が壁を通して聞こえてくる。
その声は次第に聞こえなくなり、耳を済ましても聞こえない。
その夜を境に、康夫は鈴木の家へ来なくなった。
おわり
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~C助けに入り、マイルドに発言する~
玄関のチャイム音が鳴り、母親、鈴木が顔を合わせた。2人は、これまですれ違う程度にしか顔を見たことはなく初対面に近い
先に言葉を発したのは鈴木。
「隣の鈴木と言いますが……大丈夫でしょうか?」
「・・・」
キョトンとする康夫母
「私、いつも暇してるので、宜しければ、やすお君の面倒を見させえいただきますよ。
「そ・・・そうですか」
「はい」
「・・・では、その時がありましたら・・・」
康夫母は鈴木に警戒しながらも、当たり障り無く鈴木に干渉しない様勤めた。
母にとっては、あくまで他人で信用できない。
やすおの口から虐待の真実が漏れるのも怖いし、情け掛けられて不出来な親と思われるのも悔しい。
だが、隣に自宅が監視されていると気付いた母は、やすおを泣き止ます為に鈴木の家への出入りを承諾するしかなかった。もちろん泊まる事の条件はなしで。
半端おわり
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~B助けに入り、生意気に発言する。~
玄関のチャイム音が鳴り、母親、鈴木が顔を合わせた。2人は、これまですれ違う程度にしか顔を見たことはなく初対面に近い
先に言葉を発したのは鈴木。
「やすお君を泣かさないで下さい」
「は?」
キョトンとする康夫母
「もっと、教育するにしても優しく接するとかあるんじゃないでしょうか」
「どうして鈴木さんにそんな事を言われなくちゃならないのでしょうか?」
「・・・」
「鈴木さんはどういうつもりなんですか? ウチの子を・・・親である私の許可無く家に泊まらせるなんて・・・ 聴けば、お宅さんの家に何度もウチの子が出入りしているそうじゃありませんか。その事実を、どうして私が知らないのでしょうか?」
「ですぎた真似をしたとは思っております。泊めるなら一言、連絡するのも筋とも思いました。ですが、お宅に許可を取る事が果たして可能だったかどうか疑問です。 失礼ですが、貴方。育児放棄、もしくは虐待をしているでしょう! 子供に500円を与えるだけで育児を済まそうと考える者に、外からの援助が肯定的に受け取れたでしょうか。 余計な御世話、あるいは情けを掛けられたかの様悲観し拒否し、目を背ける。そして、そのストレスのはけ口は子供に行くでしょう」
~母親目線~
彼の非常識に態度に私はイラツキながらも、彼の言う事に反論できなかった。
私が無茶苦茶して生きているのは理解していたいし自覚していた。
でも、こんな情なくて弱い自分を認めたくない。
だって、これまで長い時間、この子を育ててきたし、育っている。
作品名:やすおと鈴木のロングバケーション 作家名:西中