やすおと鈴木のロングバケーション
虐待、体罰……いけない事をしていると判りつつも抑制できない。
私には好きな人が居て、一緒に成りたくて、でも、その人は子供が嫌いだから、私にとっては子供は、やっぱり邪魔なのかもしれない。
親として失格と言われたら反論しようがない。
だけど悔しい。
私が今まで頑張ってきた事は、誰も認めてくれない。
母さんだって、私を認めてくれない。
私から絞り出した言葉は―――
「子供育てたこと無い人にわかる筈ないわよ!」
結局、私は反論しかできない。
そりゃそうだ。目の前に居るこの訳もわからない男に、私の思いを丸裸にされた様な気分で、悔しさ、切なさ、恥かしさ、怒りでどうにかなってしまいそうだ。
気が付けば、近所の住民に私の怒鳴り声が届いている。
私は悪いお母さん。こんな私は、あの子に必要ない。どうせ不幸にするだけだ。
ならいっそのこと、あの子を捨ててしまえばいい。
「あなたはもう、私の家の子ではありません!」
こんな最低な言葉、言いたくなかったのに…
だけど、そう言って、私は家から、あの子を追い出した。
あの子が持っている合鍵を取り上げて玄関に鍵を掛けて家に入れなくした。
そして私は、その場から逃げるように彼の元へ向かうのだった……
~数日後の母目線~
私は康夫になんてヒドイことを言ってしまったんだ。
親として失格だ。
畜生。
人としても失格だ。
もう、どうでもいいや。
結局、母さんの言う通りだ。
女で一つで一人で育てるなんて無理
じゃあ、お隣さんはどうなる?
私より、お隣さんのほうがいいわけ?
くやしい。
取られたみたいでなんかくやしい。
取られた?
違う!。
自分から捨てた!
愚かだな・・・
捨てた物は、とりかえすとは言わない。
とりかえせない。
どうしたらいい?
やすお思い出さずには居られない。
やっぱり母親だから?
でも、今更、どの面下げて、あの子に会うと言うの?
あんな酷い事言ってしまったのに・・・
ネルネル神「バッドエンド!! 母親は後悔しているので、後に引き取りに来る事もあろう。だが、根本は何も解決していない。なぜなら母親は男を見限る理由が無い。子供が居るのが分かっていて蔑ろにさせる様なクズ男・・・こんなクズな男を好きになった母は、はっきり言って、どんなクズ男でも恋愛対象となってしまうだろう。この男の関係が終わっても、別の男に愛、恋、性を求めてしまい呪縛から逃れなれない。どのみち、やすお君を蔑ろにするだろう。この母は、完全に脳の何処かがオカシイ! ので、丸ごと人格を変えてしまう他無い。とりあえず、男を求めてる妄想みたいな欲を完全に消去してしまおうと思う。」
そういってネルネル神は、踊り出し、呪文を唱え始めた。
マハリクマハリタヤンバリャ~~~ン!!
ハッピーエンドの世界に今、変わった!
ネルネル神「これで、このクズ男の存在は消えたなり~~!! 後は、成り行きに任せてれば上手く行くはずさ~!! 作者さんにバトンタッチ!
畜生!
勝手に物語りに登場してくれてんじゃねえ!
ってか、ここから、どうするよ。
神様居る限り、物語の辻褄や理屈なんか抜きで好きな設定に無理やりできるんだから、話しを強制終了していいんじゃないの?
というわけで・・・
あ。そうだ! 作者としては、あのシーンを書きたいんだけど、ネルネル神だめか?
「あのシーンは心理的、論理的に物理的に無理だから、世の中の仕組みを丸ごと変えなきゃならないよ。そこまでして何で書きたいの?」
俺さ、7gb98ぼvrccfvk なんだ!!
「わかったよ。君がそこまで、言うなら辻褄が合わない物語が成立する世界に変えちゃおう」
そう言ってネルネル神は、また踊り出し、呪文を唱え始めた。
チャーーーーーーーハンたべたい~~~~~~~~
今、読者は呆れて、このページを閉じました。
BadEnd!!
作品名:やすおと鈴木のロングバケーション 作家名:西中