売れっ子AV女優のなれの果て
それに、ここは勝負の世界や、仲間同士で客の指名を取り合うんや。
仲間と同じようなやり方していたら勝てないし、客としても同じ様な女しかおらん店なんかに来とうない!
皆で力を合わせんるんや。
それぞれが、オンリーワンを目指して、接客すれば店も発展する。
まず、ルーチカ! お前は、ネコ耳を付けてメイド服を着てニャンニャン言葉を使え!
次に、アネロ! お前は、チャイナドレスを着て、言葉遣いも中華っぽくカタコトを使え!
そして、最後は河野! お前は年相応だから、子供が3人居てバツ一という事にしろ! サポート役や世間話の際には、さり気無く、子供の話をして同情を引け!
男の保護欲をクスグルのだ」
なんや?
納得いかんのか?
どうやらキャバ嬢の存在意義について、皆は良く思ってないらしく、仕事への情熱が注げないらしい。
ミサは、またも説教を始めた。
「男はなぜ、キャバクラに来ると思う?
女としたいならヤレル店に行くだろう。
なぜ、キャバか・・・キャバに来る男共は基本、病んでるんだよ。
心が、寂しいというてるんや。
自分の仕事や自慢話、日頃の些細な出来事を誰かに聞いてほしい。
だけど、世の中、そんな都合の良い友達や彼女はできへんやろ。
家族である妻や子供は、パパを毛嫌いして相手はしない。
妻子が居て、他の女に貢というのも良く無い感じだが、それでええんや。
どうせ、妻子に金が流れても、大した事には使われ無い。
そもそも、妻子に金を使わない様な男なら、他の所で使ってしまうやろ。
そんなマヤカシの家族仲なんて、いずれ壊れるんだから、壊しとけばいい。
壊れた家族を見て育つ子供が可哀想かもしれないが、それは子供にとって反面教師となり+に働くかもしれん。
キャバは一般的に他の業種より大きく儲かるんだから、それは儲かった分をどう使うかという事も社会的な価値に関わってくる。
いわば労力に見合わない金を手にしている様なものだ。
得た金をボランティアや募金にでも回せば、その貢献は、普通の仕事よりも確実に世の中に貢献した証となる。
それに世の中に確実に貢献しているかもしれない事例が一つだけある。
それは、余命宣告されたモテナイ真面目な男の為である。
そういう男は、女に飢えてる筈なのに、真面目であるが故に風俗に行かない。キャバクラにしか来れない
もし、キャバクラが無かったら、女との楽しいひと時を知らず死んでいくのだ。
人として最低限度の幸せを得る場所が存在しないのは、良くない
まあ、仕事への存在意義理論はこの程度にして、男をゲームの様に弄ぶと思えば楽しいものだぞ。
自分の戦略が男共にどう通用するのかを楽しめる醍醐味はキャバ以外に無いと断言できる。
さあ、今日も仕事始めるぞ!
張り切って頑張るぞーーーーーーー!!!!」
この一連の流れがキャバ嬢達を吹っ切らせるキッカケとなったのだろうか。
数年後に、この店は日本一のキャバクラ店となったのであった・・・めでたしめでたし
あとがき
後半、お水の花道のノリが憑依してミサのキャラが崩壊していったかも
ミサは本来、もっとアホなキャラである筈なんだが・・・
※作者は風俗産業を肯定してるワケでは在りません。
風俗があるおかげ、エロ動画があるお陰で性犯罪を抑止してるなんていう解釈は
男にとっての都合の良い解釈をしてるだけに過ぎないかもしれない。
確かに警察の統計ではエロ産業の発展と共に、性犯罪率は低下してきた傾向がある。
しかし、弁護士人口も増加していて、示談交渉の機会も増えてる。示談で犯罪が無かった事にされるのだとすれば、犯罪率が減ってきた統計は、まやかしになる。
エロコンテンツがあるから衝動が増える=エロコンンツがあるから犯罪を抑止している。
↑の式は一見、矛盾して相反し合う仕組みの関係だが、
悪心人にとっては、なんら関係ない仕組みでもある。
風俗産業の是非は、犯罪の発生率から解釈しても無駄ではなかろうか?
雇用の穴埋、、または男尊女卑の観点から問題を論じるのがネット民のスタンダードになればいいのにと思う。
★
<番外編、なぜミサはAV業界に入ったのか? >
ええ!? 私が何でAV業界に入ったのかって?
うーん。親の借金返す為。というのは口実で、ちょっと自分の若い肌を記念に残しておきたかったのかもねーww
ウチの両親は、まあ人が良いというか、それで友達に騙されて借金を背負ったのだけど、正直、私はウンザリだった。
「なんでお前ら莫大な借金抱えて遊んでるねん!!」
って感じだった。勿論、借金を返すつもりがあるのだろうか、どこか他人事な感じだったんだ。毎日、騙して逃げた友人の悪口を言っては、あのときああしとけばなんて愚痴るばかり。多分、この先、仕事が上手く行かなくても自己破産すればなんとかるだろうとか思ってたのかも。路頭に迷っても生活保護とか期待してたんじゃない? それほど日々を真剣に生きてる様に見えないなかったんだ。
そう思うとさ、なんだか無性に、腹が立ったんだ。
向上心が0というか人生を後ろ向きな負け組みみたいな感じ?
そんな両親に、私は成りたくなかったんだと思う。
その両親により覇気の無い人生に引きずり込まれてしまう自分に恐怖を感じたんだ。
だから私は金を返したい。そして覇気の無い両親に一泡噴かせてやりたいと思ったんだ。
>だからAVに?
いいや・・・別にそういう訳じゃなくてさ、普通にバイトしたね。
それに借金の額は1000万だったし、成せば成りそうな気がした。
借金といっても、バイトで返せない額でもないし。
勿論、風俗という道が頭をチラッと過ぎったけど、知らない男に抱かれるのは気持ちが悪いし、絶対無理だって思ってた。
そもそも私だまだ17歳だし、ありえんし。
だから、近所のレンタルDVDショップで働いてたんだけど・・・
お客さんがAVをレンタルしていくのね。
最初は、ちょっとビックリしたけどAVコーナーがあるのだし考えてみれば至極当然の事だと思った。
だけど理解できなかったのよね。男は何でこんなの見るんだろうって・・・気持ち悪いー!って思ってた。
だけどある日、あごがれてた先輩がAVを借りに来てたの。
凄く、ショックだったし、気まずかった。
そんで幻滅した。
そしたら、先輩が「お、お、お、男なら、み、みんな、こ、こういうのが好きなんだぞ。悪いか!」
って、冷や汗かきながら言い訳してきたの。
思わず笑ってしまい
その時かな、ちょっとだけ、先輩が借りたのと同じAVのDVDを見てみようかと思ったの。
まあ、そんで見たら、まあ、気持ち悪いのなんの。
クネクネウヨウヨうじ虫かと思うような光景に更に、訳が判らなくなった。
あんあん、やんやんやってて、・・・なんか気持ちよさそうに見えたりもしたけど、。
でも、やっぱり気持ち悪るかった。
私は気に成って、勇気を出して先輩に聞いてみたんだ。
あれのどこが良いのっ? てね。
そしたら
「女に判る筈ない」
って一言、言われたのねw
なんか不に落ちなかった。
作品名:売れっ子AV女優のなれの果て 作家名:西中