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売れっ子AV女優のなれの果て

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私は売れっ子AV女優「ミサ」
自分の仕事に誇りを持っている。

私の一回の仕事は、世の男1万人を逝かす事ができるのだ。
男達はモニターの目の前で幸せなひとときを味わう。
私は、1万人の男達を幸せにし笑顔にしているのである。


だけど世間は、そんな風に思っちゃくれない。

「胸を張って友達や親に言えないのだから、それは誇りとは違う。自己満足に過ぎない」
とか、言われる。



確かに、その通りなんだ・・・

ヒトに胸を張って言えない・・・


自分は、この仕事に誇り持ち、ファンの為に頑張る事に生き甲斐を感じている。
反面、皆と同じ世界から隔絶されている事に対して孤独感も持っている。

できるなら皆に、私の事を理解して欲しい。
否定されるのは、やっぱり嫌なんだ。 
寂しいんだ!
だから私は、自己主張する!








けど・・・







メンドクサイや~~~


こういうのは、きっとファンの方々が頑張ってくれると思うので、私は、自分らしく生きて、毎日頑張っていこうと思うよ~~










だけど・・・






定年まで、もう後僅かしかない!

AV女優のピークは10年と言われている。
その10年目が今、私に訪れているのである。

今年で30歳になる訳だが・・・貯金がない

高級ベンツとか、服とか旅行とか、金を使いまくってしまって貯金が無いの。

これじゃあ、将来が不安だわ! 一体どうしたらいい? ねぇ! 神様!! おしえて~~~~~~~~












「イエス」


???


「イエスが教えて進ぜよう。」


目の前になんか見えたーーーーーーーー!!!!!!!


え?? え?? イエスキリスト? 何これ? 夢?

貴方はだあれ?

「私は神、イエスキリストです。」



これは夢に違いないわ。


職業は?

「神です」

ちんこ大きさは?

「・・・とりあえず。君は、もう直ぐリストラされます。お払い箱になります。でも大丈夫。君は風俗で働けば良いのである。

え~~~~~~? 私の体は高いのに~~~!! 安売りしたくない~~~!!、

「違う違う! 肉体売る風俗じゃない。キャバクラ、いわゆるキャバ嬢になるのである。」

えー!? 接客嫌い!! メンドクセイ!!

「黙らっしゃーーーーーーーーーーい!!!!!

そう叫んで神は、ヘンテコな踊りを始めました・・・・魔法の儀式の様です









気が付くと私はベットの上で目を覚ました。

いつもと何気ない風景がそこにあり、全てが夢だった。

私は、いつもの様に身支度を整える為に鏡の前に立ったその時・・・




顔が、キリストに成っていた―――











☆彡



そんなこんなで、神は、ミサの顔を潰した。
神の言う事を聞いて、キャバ嬢に成らない限り、顔は元に戻らないそうである。
そんなこんなでミサはキャバ嬢になったのだった・・・



~入店一日目~


「ばかやろーーーーーーー!!!!」

店長は激怒している。
理由は、ミサが、なりふり構わずに客の股間を触ってしまうからである。

「いいか! ここは清い店なんだ。
 基本、ある程度のスキンシップ的なボディタッチは、客にされたとしても、キャバ嬢が自ら客の股間を触ってはいけない。 
 店の品位が崩れるんだよ!


ミサは、反論したい気持ちで一杯だった。
なぜなら元売れっ子のAV女優が割安で直に奉仕しているからだ。
客の喜びも半端ではなく、ミサとしては、人を喜ばせて怒られるのは納得がいかなかった。
だが、もっと納得いかないのは、同僚のキャバ嬢である。
元売れっ子AV女優の肩書きはダテじゃなく、この店でナンバーワンを争っていたアネロとルーチカを押しのけ一日にしてトップとなったのである。
それどころか、総ての客をミサに奪われ、完全にプチ失業状態なのである。

しかし、

~5日目~
「なんで、ウチが、こんなことせにゃならん!」

ミサは愚痴りながら、便所掃除をしていた。客の股間を弄り過ぎるので前線撤退させられたのである。

元トップAVアイドルが便所掃除するその姿は、さながら哀れなシンデレラ。
と、そこへ一人の枯れた女が声を掛けて来た。


女の名前は河野夜(源氏名)
 ミサと同じ様に業界で年齢のピークを超えてしまいお払い箱になっている。
 河野は現在、若い娘達のサポート役、いわゆる引き立て役に徹して日々の仕事をしているのだが、いかんせん河野自身が納得できていない。
 自分が女として枯れて客に必要とされない立場に劣等感を抱えているのだ

「ミサちゃん! そこ!! 全然、綺麗になってないじゃない! あなたは、それでも社会人なの!?!!?!」

 河野は、日頃のウップンをミサに八つ当たりして晴らしていた。
 
 ミサはてっきり、ピークが終わって枯れた者同士だから仲良くなれると思っていたが、河野は先輩風をふかしてくる

 河野のあからさまな態度にブチ切れたミサは言った。
 
「(;´Д`)ハァハァ
嗚呼~! 河野さん イヤ! やめて~~~~~~ 

 ミサの発した言葉は、いわゆる喘ぎ声だった。
 これには流石の河野もドン引き。

「私は、仕事でズーレ(レズ)もヤッテルんだからね! 河野さんを犯す事だってワケナイんだからね!!」

 このキメ台詞が河野に恐怖を覚えさせた。
 この日から、河野はミサに絡むのを止めだ。
 
 そうやってミサは何人たりとも敵を寄せ付けずにわが道を進み続けた・・・




★ ~ミサがキャバの仕事に慣れたある日のこと~
 
「ヤダよ~~~あのお客さん、ブラのホックを外そうとしてきたよ~~~(泣 

 ルーチカは、しつこくボディタッチする客をぼやいていた。
 相手はVIPな客だから対応に困っているのだ。
 河野とアネロも一緒になって、愚痴トークに花を咲かせていた。


 その愚痴を聞いていたミサは、突然、3人に説教を始めた。

「あんたら、何いってんの? 
 男を馬鹿にするのもええかんげんにせえよ。
 【嫌がりながら接客してやっている】そんな態度で客の相手しとったら、失礼とちゃうか?
 いくら、表面上サービスが上手くても、そんなんじゃ、あんたがツマランだろうが。
 
 男に愛想振りまくのが嫌なら、見下されんような価値ある女として振舞う方法だってある。
 触られたら、「ふざけんじゃねーーーーー!!!」と叫ぶのも大切だぞ。

 ええか、良くみとけ」




 そういってミサは、ボディタッチの多いVIP客に対して言った。
 「おまえ、それ以上、おさわりするなら、BL系の監督に拉致させてホモレイプしたろか?」

 そして、VIPな客を怒らせ追い出してしまいました・・・



 が、その日の売り上げは・・・
 なんと、ミサが一番だったのでした。
 
 その理由をミサは高らかに仲間達に説明する。

「判ったか皆?
 これは、いわゆるニーズの問題なんや。
 客は、当たり前の様な接客には本来飽き飽きしとるんや。
 そういう客は、感覚が麻痺していて、逆に気の強いツンデレの様なタイプの女に希少価値を見出してしまうんや。