ゲームの企画アイデア「物語で仕組みを解説します」
魔弾は四方八方から、飛んでくる。敵はテレポートを場所を変えつつ魔弾を放っているようで、居場所が分からない。女子達はテレポートを使い魔弾を避けるが、マーキングされてるようで座標からバレてて、居場所もバレてる。テレポートしても、直ぐ魔弾の攻撃を受ける。
魔弾の進路を読んで避けるものの、防戦状態では、相手の位置を掴むことさえできない。ダメージを受けるだけで経験値だけが奪われる。フェアな戦いとしては成立してない。
清十郎と女子達はひとまず最寄りの街にテレポートした。モンスターは街には入れないルールなので街は避難場所になってる。
女子「先程はビックリ致しましたわ。」
スパロウはダメージを受けていて1レベダウンしていた。スパロウは怒っていたけど、顔には出さない。笑顔でお嬢様キャラに成りきる。
スパロウ「先程の奴らに、さっきもやられましたわ」
そうだっけ? 敵の姿見えんかったが?と清十郎は思った。
スパロウ「お姉さま悔しい! ヤラレっぱなしで悔しい!」
しくしく泣いてるスパロウ。
お姉さま「そうね! いくなんでも、負けた相手をしつこく襲うなんて、家畜にも劣る下劣なプレイヤーですわね」
お姉さまはそう言うと、皆をアジトへテレポートさせた。
お姉さま「戦力になりそうなものを持って行きましょう」
アジトには買うと高いアイテム(リアルに何万円もする)が沢山ある。、敵が何処に隠れていようと必ず当たる追跡系アイテムもいっぱい。
女子達は武装した。大量の追跡弾を抱えてる。ゴスロリスタイルの上から武装してるから、メイド戦士みたい。マニアはこういうの好きそうだな。
このゲームは、どうやら、一度に沢山のアイテムは運べないようで、戦場でははこうやって、一旦引いて、作戦会議をするみたい。その隙に敵が逃げるか待つかは、敵の判断に委ねられてる。
ヤル気がある者同士が戦えるから、一方的なプレイヤーキラーはしようと思っても出来ないらしい。遠距離攻撃は確実に相手の経験値を奪えるが、やりすぎと、今回みたいに仕返しが待っている。
敵がテレポートで街にでも逃げてない限り、さっきの場所から追跡弾を放って、勝ちなんだろう。
スパロウ「どうだ!見たか私のお姉さまの実力を! 今度から不意打ちなんて卑怯真似はすんなよな」
お姉さま「こら、スーちゃん! 言葉遣いを丁寧に!」
スパロウは言い直す
「どうでしたか? ご覧になられた様に私のお姉さまは、とてもお強いですの。私を敵に回すとどういうことになるのか、今度からはマナーを守ってお遊びなさいね」
この日からスパロウの存在がA世界で噂になった。噂の内容は、『レベルの低いプレイヤーモンスターには、決して不意打ちをするな。あとで倍返しされる。しかも関係のないAプレイヤーもその攻撃の標的にされる』
お姉さまは必要以上の追跡弾を放ったので、周囲にいた全てのA世界のプレイヤーが被害にあった。
噂のおかげで結果的にはB世界の初心者はプレイヤーからの不意打ちを受けなくていいから、やりやすい世界になったのだが、お姉さまもスパロウも清十郎も、初心者だから、世界にどれだけの影響力があったかについて、気付くことはなかった。
~ブラックリスト~
デッドワールドというゲームはブラックリストというモノがある
悪質なプレイヤーキラーの名前等が載ったりするリストであり、載れば制裁のためプレイヤーみんなが攻撃を仕掛けてくる。この仕組みを逆手にとってわざと自分の名前をブラックリストに登録して、全てのプレイヤーを敵にして遊ぶスタイル、『通称リアル鬼ごっこ』がマニアの間で流行り出した。自分自身に懸賞金をかけてまでハマるマニアもいて、襲いくるプレイヤーをバタバタとなぎ払う。
そういう刺激的なプレイに魅了された人の話をすこしだけ紹介したい。これは本編とは関係のない人の話なので読み飛ばして構いません
~ゲーム管理者の視点~
それにしても
最近、引きこもりの子を持つ親が増えたなぁ
今日もその親(清十郎)がゲームの空気読まずに、派手にマナー違反してくるし、世も末だ。
余計な仕事が増えてストレスたまるなぁ
気晴らしに鬼ごっこでもやるかな。レベルは100くらいしときゃいいかな。皆経験値欲しさに、遠距離弾バンバン撃ってくるだろうから、
避けるだけじゃ、楽しくない。マーキングさせないと、誰も追いかけてこないだろうから、サービスで弾が当てさせよう
管理者は、派手に魔弾を受け続けた。プレイヤーは経験値が大量に貰えて笑いが止まらないのだろう、マーキングをつけて、管理者をどこまでも追いかけてく。
実は
ブラックリストに掲載されるのはプレイヤーだけではない。プレイヤーモンスターも掲載されてる。
スパロウはA世界のプレイヤーの一部に顔を覚えられていてマーキングされていた。一部というのは、スパロウがお姉さまの財力で何倍返しもした相手のことで、スパロウは恨まれている。恨んでる者たちがスパロウの悪い噂を流していて
A世界ではいつのまにかスパロウが要注意人物として扱われた。しかし、好奇心あるプレイヤーはレベルが高かろうスパロウについ戦いを挑む。
必ずスパロウの返り討ちにあい、レベルをスパロウに取られてしまうが、それがよりスパロウをブラックリストで目立つ存在にしていく。プレイヤーが絶え間なくスパロウに攻撃を仕掛けてきて、その度にスパロウはお姉さまの財力で、順調にレベルアップしていく。、いつしか、スパロウは無敵な存在になっていく
スパロウは調子こいて、ブラックリストに自分の名前を登録した。お姉さまが返り討ちにしてくれるから大丈夫だからと思った。
確かに頼りになるお姉さまだから、何とかしてくれるだろう。だけど、お姉さまは家族旅行に旅立ち、しばらくログインできなかった。、スパロウもお姉さまの事情は知っていたが、スパロウは引きこもりのニートゆえ、昼夜逆転してる生活をしていた。お姉さまの旅行日だとは、すっかり忘れてブラックリストに登録してしまった。
スパロウが
ログインしたとたんブラックリストの効果が発揮され、いきなり、攻撃を受ける
追跡弾含めて、魔弾の雨が降ってく。逃げ切れないから、やむなく
魔法バリアを張って戦うが、しかし、バリアも四方八方からの被弾ですぐ壊れる。繰りバリアを張っていると、あっという間にMPが無くなる。回復剤もすぐに無くなる。テレポートで攻撃を避け続けるけど、集中力に限界がある。
一旦テレポートで街に逃げるしかない。
スパロウはブラックリストを甘く見ていた。お姉さまの財力頼りでも間に合いそうにないかもしれない、と思うくらいに敵の数が多い。敵の数は最低でも100はいるが、殺しても殺しても、減らない。
ブラックリストを詳しく調べると、観覧者の人数と見ている人のレベルが調べられた。
見た人は1日分で約千人。、平均レベルは50。
一方的スパロウのレベルは250
作品名:ゲームの企画アイデア「物語で仕組みを解説します」 作家名:西中