コラボ小説『中途半端に終わる内容にけり過度な期待は禁物
そこで彼は自分が死んだ後に仲間に蘇えらせてもらう為に脳内の情報をDNAのパターンに変えてアダムとイブにインプットした。
アダムイブから始まる子孫たちはDNAにインプットされたデータがその都度、分裂を繰り返し、未来へと主の記憶情報の断片として繋げて行く。
その情報の断片を採取しているのが、見えない機械で、彼の生前の記憶のバックップと宇宙航行の後の予測される記憶との整合性を高め彼を再度蘇らせようとしている。
この行為は西暦0年頃から行われ、ちょうどエジプト文明の終わり辺りから始まるのだが、現在2000年で、あと少しで、この計画が終わる様である。
この計画が終われば、彼らにとって地球は用済みとなる
地球の生態系を元に戻す為に、彼ら宇宙人は僕たち人類を絶滅させる。僕がそれを知っているのは、僕が機械にDNAを取られた際に、機械の中に存在していた人工知能が気まぐれに教えてくれたからで、機械の視点を一時的に貰っていたから、窓から落ちる瞬間の自分姿を覚えていた。
人工知能が僕の脳内に入り込んだ際に教えてくれた情報は世界の終わりを意味していた。
見ると死んでしまう文字列の存在は、人間を絶滅させる前に、宇宙人が余興として、自分たちのハイテク技術を人間に見せびらかしているに過ぎない
エジプトのピラミッドの三角構造、その時代から宇宙人達が深く関与した証拠として、殺人文字列にも三角が隠されている。宇宙人がその時代から関与してきたというメッセージを人に見せている
それに気付く人々は少数かつ、多くの場合、破滅信仰者だ。
オカルト的な人類滅亡論を信じる宗教者は得てして、極端な殺戮を計画する。
人々を大量に虐殺して神にその魂を捧げれば、救済される等と本気で信じていたりする。
宇宙人に潰される前に人間同士で潰しあわなければいいのだが・・・
<主役のおっさん、学校の先生視点>
私は玄関先にて過労で倒れてしまったが、
気を奮い立たせ、起き上がり玄関を閉めず警察へ駆ける
。
しかし、警察は、半信半疑のリアクションで信じて貰えない。
64人犠牲者を出して、ようやく事件になったとはいえ、国はいまだに人間が犯人だと思っていた。
ターゲットに痕跡を残さない電磁波武器を某国が開発し、戦争への予行演習として人々を暗殺してるだとか、特殊なガス銃が出回っているだとか、
政府や警察は的外れな捜査をしてる。
、
全ての事態の可能性を想定し消去法で消していって導き出した答えだから、説明に10時間掛かるのは仕方が無い。
資料を用意して読んで貰っても10%も理解されている様な気がしない。
このままでは不味い。
私は、とにかく皆を避難させるべく行動を起した。
地震がこれから起きて大津波が来ると嘘をついて山の上に避難さようとするが無理だった。
その時、見えた。
大きなトラックが沢山いるのだが、明らかおかしい。
荷台のコンテナが開いていて白装束の怪しいやつ等が、何かをしている。
白い煙みたいなのが黙々と見える。
ガスマスクを着用したやつ等は明らかにテロリストそのものだ。
もう駄目だと思った。
私はとにかく逃げた。
遠くに逃げた。
山の上なら気圧のせいで、ガスはやってこれないだろうから、とにかく逃げた。
途中、橋の下でダンボールに入った捨て子猫を見つけたので拾い
私は一人と一匹で逃げきった。
この街の住人はどうなるのだろうか?
あのガスが本物ならきっと大変な事になるだろう。
~山の上にて~
思いのほか他にも逃げてきた者達が沢山居た。
私と同じ考えを持つ者は案外、居たという事だろう。
33人の避難が居るなかで、ひときわ目立つグループが居た。
黒スーツの集団の男が8人、政府要人か、誰かの警護をしてるのかもしれない。
黒服達は、杖のついた老人と車椅子に乗った少女を護衛する様に周囲を囲んでいる。
明らかに不自然な雰囲気に誰一人、そこへは近付かない。
私も目を合わさない様にしていたのだが、なんとそいつらは近付いてきた。
偶然行きたい所、歩きたい場所が同じとかじゃなくて、真っ直ぐ自分に向かってくる。
護衛集団が自動ドアの様に開き、
「その猫を触らせろ!」
少女がドスの効いた声で私に物申した。
私がビビッて硬直していると、少女は近付き猫奪い取りなでなでする。。
「お前の猫か?」
「い、いえ、違います。さっき拾いました。
「そうか・・・
そこへ杖ついた老人歩み寄り。
「ウチのがいきなり申し訳ない。」
「いえ・・・」
「こういう事態だからこそ、―――したいですな」
「え?
「いえいえ、こちらの事です。
「あの・・・
「はい?
「これから、どうなってしまうのでしょうか?
「それは、私にも判りませんが、とにかく下で、もしガステロが起きたのだとしたら、しばらくココを動けないでしょうな。
「やはり、貴方たちも避難をしてきたのですか?
「ええ、まあ・・・
「この猫くれんか?」
少女が割って入ってきた。
老人と目がう
「いいですよ。飼うのは大変だろうし、引き取り手をいずれ捜そうと思ってましたから・・
その時、サイレンの音が聞こえた。
救急車の音、パトカーの音が山に響く。
「起きましたな・・・」
そう言って老人は街を見下ろた。
「親方!」
今まで一言も口を発しなかった黒服警護の一人が、
「食事が整いました!」
そう言って、老人に声をかけた。
老人は頷くと私に
「貴方も来てください」
と言い。
黒服達は、そこらじゅうの人に声でかけて連れて行こうとする。
付いていかれた先にあったのはホテルだった。
そこで差し出されたのは弁当。
100人分程あるだろうか。
避難した人間の為に用意されているのか?
私は聞いてみた。
「今日の日の為に用意されたのですか?」
「いえいえ、唯の在庫の余りです。このままでは腐りますのでどうぞ食べてください。」
避難した人たちはそれを受け取り、ホテルのロビーでテレビを見ている。
テロ事件のニュースが放送を待っている様で
――ニュース7時――
今現場では何が起きているのでしょうか。
有毒な火山ガスが依然滞留しているという事ですが私達は取材に挑んでいます。
しかし、街全体には報道者が入れない様に規制がかけられ、、ガスマスクを着用した軍人が封鎖しています。
死傷者、死者数は不明です。避難した住民によると目の前で何人もの人間が苦しみ出し倒れたという――
――ニュース8時――
え~、夕刻5時ごろに発生した事件について警察から発表はありません。
。
何かのテロ事件なのか災害なのか。早くに避難したと住民にインタビューを取りたいと思います―――
「え? 今? これって生なの? 私なの? 恥ずかしいのでやめてー!」
緊急速報です。ただいま、東京湾において、火災が発生中です。
燃えてるのはトラックで、今回の事件と何か関連があるのか、報道陣が今、現場に向かっています。
~ホテルの一室~
浴槽にて、老人と少女が猫の体を洗っている
このホテルと近隣の山々は老人が所有してる
「待て!」
作品名:コラボ小説『中途半端に終わる内容にけり過度な期待は禁物 作家名:西中