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村上春樹な文体を真似してヤクザ小説を書いてみた。

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「さあ、ナギちゃんも一緒に遊びましょう」

 美女はナギの手をとり、滑り台ウォータースライダーに連れていく。
 寺井はその場にポツンと独りぼっちで残された。その後、美女に話しかけてみるが、相手にされない、他の美女たちも、まるで寺井が存在してないかの様に扱った。

 どういうことなんだ。向こうから誘っておいて、どうして自分だけ、のけ者にするのか、何故かナギだけが愛されてるのか、自分だけ皆と何が違うのか。
 そして気付いた寺井。
 なるほど、男なら女好きなものだ。パートナーが男であるより女がいいに決まってる、なら男同士が楽しむ為にならキャラを女に変えないといけない。
 暗黙の友達ルールに気付いた寺井。なぜ今まで気付けなかったのか、寺井は自分の見識の狭さを恥じた。早速IDを変えて女キャラに変更した




 一方、ナギはログアウトしていた。やたら密着する女たちにウザくなったからだ。ただ、それなりに楽しいビーチで、今度はコッソリ遊びに行こうと思った。
 疑問を感じたのは、最初にプールで出会った女に年齢を聞かれて、歳を12だと偽って伝えた直後から、美女軍団が現れたこと。今のナギはその意味に気付かないが、いつか気付くかもしれない。美女軍団の正体が単なるロリコン男の集まりだったことを……



 ~あるロリコンニートの視点~
 ナギはちゃん、見た目はロリじゃなかったけと、中身は、ロリロりなんだよなぁ
 仕草とか子供っぽいから、保護欲をそそられたし
 うへ、うへうへへへ
 もっとナギちゃんに近づきたいから、ナギちゃんの保護者みたいな奴と、パーティー組んだよ。中身はオッサンだからどうでもいいんだけど、オッサンについてけば、もれなくナギちゃんに出会えるだろうから。
 ワクワクするぜww

 まあ、オレはこう見えて紳士だから、リーダーみたいに安易に触ったりはしないから、人畜無害なんだ。だから人として何も問題なし!
 まっててね、ナギちゃん今行くよ。いつかリアルでも、会おうね。もしよかったら、俺の童貞を奪って頂戴!


 ~あるロリコンニートの視点2~
 いやはや、小学生さいこうっす!
 長年童貞だったせいで、妄想するだけで、オカズになるんです。俺もオッサンとパーティー組んだからね。縁があったら会おうね。気持ちが通じあったら結婚式しようネ。
 あ、結婚の前にセックルしないと。うへへへへ、妄想が爆発するでござる。この妄想をえろ小説に書いてネットで発表しちゃいまうあ。題名は「濡れた境内、その裏側になぜか小学生」あらずしは小学生同士のセックルを童貞ニートが見つけて写真とって脅して、みさおを奪い取る。うへへへへ


 ~あるロリコンニートの視点3~
 この前はネトゲで中学生と知り合って、リアルでエッチしたけど、こんどは小学生でチャレンジしてみるかな。リアルでの難破はカネがかかるし、足も疲れるし、やっぱネトゲ最高だわ
 問題は邪魔なオッサンだな。とりあえずパーティー組んだけど、上手く引き離さいとな。それにしてもオッサン何者だろうか? ナギっ子の親じゃないし、親戚でもないらしいし、もしかして既に先こされてるのか?


 ~あるロリコンでない女好きの視点~
 ナギたんの肌最高だったよ。さすが兄貴が開発したチートアイテムだ。ゲーム内での五感が完全に再現されてる。
 上手くやれば、やれるかも。中出しとかも楽しめるかも。でも無理やりやるのだと、ログアウトされかねないし……



「兄貴!、ログアウトできなくさせるような魔法は作れないの?」

 兄貴「いま、ハッキングしてプログラムコードを解析中だ。上手くいけばログアウト縛りできるし、なんなら相手にも触覚与えてリアルなレイプを体験させられ
 るぞ」


「いいね、それいいね、ナギたんの顔が歪んだ姿見たい。中出したときの表情見たい」


 兄貴「おっしゃ、俺って天才だわ。ログアウト縛りできる方法見つけてしまったぞ」

「まじっ! じゃあ、今度ナギたんがログインしてきたら、やっちゃおう。」




 ~ナギ視点~
 美女軍団がウザイからログアウトしたナギ

 へきへきしてた。テレビはつまらないしゲームは一人でプレイてもつまらないし、お腹も減ったし

 ナギは冷蔵庫をあけて、何もないのに気付いた。買い物に行かないといけない。寺井はゲーム中で夢の中、強制ログアウトさせる為にヘルメットデバイスを外した。

 起こされた寺井は周りをキョロキョロする
 強制ログアウトはいきなり意識切り替わる。心が飛んでしまうから、瞬間的に記憶喪失してしまう。現実に引き戻された寺井は一時的に記憶喪失になり、数秒パニックした。



「お腹すいた」

「ああ、そういうことか。じゃあ、なんか食べに行くか。食べたいものある?

「んーと、お子様ランチが食べたい」

「分かった。ちょっとまってろ」

 寺井は事務所に電話して、車を手配した







 寺井とナギは事務所のワゴン車に乗っている。運転してるのは事務所の部下で、ついでにマサシも同乗している、マサシは喫茶店が大好きらしく、一緒に同行した。


 ~車内で~

「ところでナギ」
 寺井が話を始めた
「俺さ、新しいIDアカウント作ってしまってさ、キャラを変えた訳なんだが、レベル1からなんた。レベル上げるの面倒だから、ナギのアカウントIDを交換してくれんか?」

「レベル1はやだ。ウチのはレベル13だからヤダ」

「男キャラで良かったらレベル50のあるけど、それと交換でも駄目か?」

「まじ!」
 ナギは喜んだ。モンスター狩りはプレイヤーのレベルが低いと、戦いが長引いて爽快感がない。レベル50あれば無双ゲームになって楽しめる人の幅か広がる。



 そんなことより、このあと麻薬密売の利益について会長ら報告しないといけない。原の兄貴(原誠司)は今、芸人目指して上京してるから、電話でいいかな

 っと、危ないとこだった。電話なんて盗聴されてるかもしれんからな、やはり、直接出向くしかないだろう。VRだっていつ盗聴技術が、開発されるか分からんし。証拠が残らない様に、今のうちにやり方を変えておこう。メールは盗聴されてるものとして、聴覚会話に関してはいつか、盗聴されると思う。、今この瞬間から、開発されてるのかもしれない。

 策があるとしたら、聴覚以外でコミュニケーション方法を見つける事だな。視覚、触覚、味覚、嗅覚を 使ったコミュニケーション方法の確立が必要だ。
 視覚を使うならジェスチャーかプラカードに文字を書くのが思い付く、しかし、VRの世界では書く行為がない。思った事をメモ化する機能がついてるから言語情報に変換される。盗聴されやすいだろう。

 触覚は点字くらいしか思い付かないし、点字では覚えるのに無理がある。


 土や石、砂場に、文字を書くのはどうだろうか?
 取引の際には、そこを使って意思疎通して貰うのだ。

 砂浜ビーチは書くのにちょうど良さそう。取引のルールをそこに書いとけば、何度も使い回せるし、口頭でやってる今よりも効率的に取引できるかもしれない。今度、実験的にキャバ嬢に、このやり方を試してもらおう。









 携帯の電話が鳴る