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紀之介
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たらい。。。
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芝生広場に到着した水無月さんは、たらいをカートから降ろしました。
興味津々で見学する文月さんの前で、たらいに正座します。
呪文らしき低い呟きが辺りに響きました。
「おお!」
驚きの声を上げた文月さんの目の前で、徐々に浮き始める たらい。
2メートル程の高さまで、浮き上がりました。
たらいの上からの声が、文月さんに伝えます。
「じゃあ、飛ぶから…」
そして たらいに正座した水無月さんは、他に人がない芝生広場を、10分程飛び回ったのでした。。。
作品名:
たらい。。。
作家名:
紀之介