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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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L K 「SOSの子守唄」

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 私たちは、タックをリードでつないで散歩した。タックは初めて見る広い世界に驚いて、私の肩に跳び乗ったまま、下りようとしないのよ。私も興奮して、街を行く一人ひとりの顔を、まじまじと見ずにはいられなかったわ。
 そしてフェニックスで最も賑わうダウンタウンで、ケイが勧める“ローズアンドベーリー・チーズケーキアイス”を食べた。普通のアイスクリームなら、私の船でも食べられるものだったけど、暑い太陽の下で食べるのは格別だわ。
 そうしていると、向かいの建物の「HOLOGRAM HALL(ホログラムホール)」というヴィジョンボードが目に付いた。娯楽用のホロプログラムの劇場のようだ。
「私たちも、あそこで楽しめるかしら」
「ええ。もちろんです」
「ホロプログラムの中で、また別のホロプログラムを体験するなんておかしな話ね」
「私たちのラボのコンピューターの演算能力なら、ホロプログラムの中に、更にホロチャンバーを再現することぐらい、容易に出来るでしょう」
「・・・待ってちょうだい。ということはホロプログラムの中に、もっと大きなホロチャンバーを再現出来るって言うの!?」
「・・・なんという発想なんだ。エル。やはり、あなたは特別な存在です」
「こんな方法があったなんて。掘削作業の正確なシミュレーションが行えるのね」
「ホロプログラムを二重に起動して、プログラムを拡張することが可能です」
「すぐ始めましょう」
「コンピューター。ホロプログラム終了」