L K 「SOSの子守唄」
「W-159K、この星の開拓を手伝ってちょうだい。もっと人の住みやすい星にしたいの」
「解りました」
彼は笑顔で答えた。久しぶり、私が想像していた人間の笑顔だ。
W-159Kは、完璧に人間に似せて造られている。体は人間と同じタンパク質ベースの素材で、髪や髭も伸びる。私と一緒に食事をして、排泄も可能。
「あなたにも名前は無いのですか?」
W-159Kは、猫の頭をなでながら、私に聞いた。
(名前?)長い間一人でいたので、名前を必要としていなかった。
「私の名前は・・・」
言葉に詰まってしまった。私には名前が無い。
「あなたのマニュファクチャー番号は、SS3000-700808360Lですね。私のプロトタイプです」
私は一体、ここで何をしているのだろう。
作品名:L K 「SOSの子守唄」 作家名:亨利(ヘンリー)



