L K 「SOSの子守唄」
「では、出発の準備をしましょう」
「ええ。でもこれは私のミッションよ。ケイはここに残って、インフィニチウムの採掘と、家畜たちの世話を続けてちょうだい」
「エルだけ一人で行かせるわけにはいきません。それに船の航行には、エタニチウムが大量に必要です。私に残していく分はありません」
「残りのエタニチウムの4分の3を持って行くわ。それで片道は等加速で航行出来る」
「復路の分はどうするのですか?」
「向こうの船に、エタニチウムが残っている可能性があるわ」
「もし、流出してしまっていたら、帰って来られません」
「いいえ、通常エンジンで何十年かかってでも、必ず戻ってくるから」
作品名:L K 「SOSの子守唄」 作家名:亨利(ヘンリー)