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紀之介
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カップ半分だけ…
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翌日、その女性客は、昨日とほぼ同じ時間に、店に現れました。
「─ すいません、コーヒーを…」
注文を聞いて、ウェイトレスが確認します。
「カップ半分で、宜しかったですよね?」
すると彼女は、こう答えました。
「いえ、普通に1杯で、お願いします」
彼女は、運ばれてきた熱々のコーヒーを、昨日と同じ様に一気に飲み干し、店を後にします。。。
作品名:
カップ半分だけ…
作家名:
紀之介