われらの! ライダー!(第二部)
「行けぇぇぇぇぇ!」
マッスルが渾身の力で脚を振りぬくと、ライダーマンは矢のように地獄大使に向かって飛んで行く。
「ライダーマンキック・シライ2・スペシャル!」
前方一回転三回ひねり、F難度の大技で威力を増したキックが地獄大使の背中を捉えた。
「ぐああ!」
ライダーキックほどの威力はないものの、ライダーマンとマッスルの連携技、さすがの地獄大使もたまらず吹っ飛んだ。
しかもそのステージに駆けつけたのはライダー!
「うっ! ライダー! お前がここに来れたということは、ガマ男は……」
「ははは、脂汗を流し切って干からびているよ」
「くそっ! ここまでか! いいか、ライダー! 次こそは必ず世界征服の糸口をつかんで見せるぞ!」
ボン!
煙幕を張った地獄大使は、ステージから消えた。
「ライダー、無事だったか」
マッスルが志のぶを伴って、ステージに駆けつける。
「ああ、君こそ……志のぶさんも無事だったんだね?」
「言ったでしょう? 私のピンチには必ず彼が駆けつけてくれるって」
「そうだったね、愛のテレパシーも見せてもらったよ」
「ライダー、それを言うなって、恥ずかしいじゃないか」
「あら、あなた、恥ずかしいの?」
「いや、それはだな……」
「うふふ、判ってるわよ、そんなテレ屋のあなたも好きよ」
「あ、おい、一万人が見てるよ、ここは武道館のステージ上だぜ」
「いいの、何千人、何万人が見てたって……あなたは誰よりも素敵な私のナイトよ」
志のぶはマッスル、いや剛の両手を取り、二人は向かい合い、見つめ合った……。
(お願い:ここでhttps://www.youtube.com/watch?v=RXARHZmpgvwを再生して下さい)
「あ……この曲は……」
「ええ……そうね、この曲は……」
武道館に流れるのは二人の想い出の曲……二人のなれそめを志のぶから聴いて知っていたエミの差し金だ。
「この曲で、こんな風に踊っている時にプロポーズしてくれたわね……」
「あの時は怪人と戦うより緊張したよ」
「でも、あの時からあなたについていこうと決めたの、そしてそれは間違ってなかった……」
「志のぶ……」
「あなた……」
いつしか二人は優しく抱き合い、二人の想いは『あの頃』にタイムスリップする。
「Woooooo…………」
ライダーとライダーマンがバックコーラスを務め、エミと鳩○議員もそこに加わった。
「とても立派だったわ、そしてとてもカッコ良かったわ、私の大事なあなた……」
「君の事は一生かけて、命に代えても守るよ」
「命に代えても、なんて言わないで、いつまでも一緒よ」
「ああ、いつまでも一緒だ……」
会場の一万人もペンライトを振って二人に感謝と祝福を送るのだった……。
( 『踊れ! ライダー!』 終わり )
END ROLL
CAST
仮面ライダー 一文字隼人
ライダーマン 結城 丈二
仮面ライダー・マッスル 納谷 剛
志のぶ 納谷志のぶ
おやっさん 立花藤兵衛
エミ 高見エミリ
地獄大使 ?????
ガマ男 ?????
友情出演 鳩○ 邦○
脚本 ST
監督 ST
音声 YouTube
挿入歌 Unchained Melody
Performed by ?The Righteous Brothers(1965)
撮影協力 日本武道館
警視庁
立花レーシングクラブ
製作 『踊れ! ライダー!』製作委員会
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See you again
作品名:われらの! ライダー!(第二部) 作家名:ST