小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

第六章永遠

永遠の愛など
在りはしない


永久に
傷を覆う
絆創膏が


存在しないように





愛の基盤


愛の秩序


愛の定義


時の流れに
破壊してゆく



傷痕を
癒した


絆創膏


意味を失えば
傷痕だけが
残る



毟り取った
絆創膏


腐った瘡蓋を
剥がし


血が滲む
指を噛む



治療を施した
傷痕が


新たな
傷痕を
膿む



永遠など
存在しない


傷みを伴う
傷痕を隠し


一瞬の
安らぎに
溺れた愛を


破壊する路へ