赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 16話から20話
「もともとは、会津地方に伝わってきたふるい盆踊り歌。
全国発売されたものには、30番までの歌詞がついている。
磐梯山は女のことで、全国的に知られているこちらの歌詞とは別に、
地元では別バージョンの盆踊り歌が、真夏になるといまでも歌われる。
・会津磐梯山は宝の山よ 笹に黄金がなりさがる。
・何故に磐梯はあの様に若い 湖水鏡で化粧する
・北は磐梯 南は湖水 中に浮き立つ翁島
・主は笛吹く私は踊る 櫓太鼓の上と下
- おはら庄助さん 何で身上(しんしょう)潰した
朝寝朝酒朝湯が大好きで それで身上つぶした
ハアもっともだもっともだ
・踊り踊らば姿(しな)良く踊れ 姿(しな)のよい子を嫁にとる
・会津磐梯山に振袖着せて奈良の大仏婿にとる
・笛や太鼓につい浮かされて いつか踊りの輪に入る
・桐と漆器で知られていたが たても自慢の蔵のまち(喜多方のこと)
- おはら庄助さん 何で身上(しんしょう)潰した
朝寝朝酒朝湯が大好きで それで身上(しんしょう)潰した
ハアもっともだ もっともだ
・会津磐梯山は宝の山よ 笹に黄金がなりさがる
・お湯の熱塩 子宝授く 夏は河原でカジカなく
・嫁にきてから手ほどきされて 主(ぬし)と2人で盆おどり
・あの娘(こ)粋だよ紅帯しめて 姿(しな)に見とれて夜もふける
- おはら庄助さんなんで身上(しんしょう)潰した
朝寝朝酒朝湯が大好きで それで身上(しんしょう)潰した
ハアもっともだもっともだ
・会津磐梯山はふるさと踊り 今年は早めに里帰り
・櫓太鼓の音さえ聞けば 今日の疲れもどこへやら
・踊り見にきて踊りを覚え くにの土産に持ち帰る
・おらが会津の自慢のものは おはら庄助さんの盆踊り
- おはら庄助さん何で身上(しんしょう)潰した
朝寝朝酒朝湯が大好きで それで身上(しんしょう)潰した
ハアもっともだもっともだ
「どうだい。福島の女たちは、とっても色っぽいだろう。
でもね。それ以上に湯西川温泉出身の小春は、もっと艶のある生き方をした。
女の一生をかけてね。
喜多方市の造り酒屋・小原庄助さんを、精一杯、親身になって支え続けた」
(20)へ、つづく
作品名:赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 16話から20話 作家名:落合順平