魔の法
二階
同じ悪夢
同じ場所
同じ人物
僕には
恐怖心が
欠落するのか
階段上の少女が
死に絶える時を待ち
もう一人の少女を探す為
少女の遺体を横目に
二階へと上がった
しかし
何度 同じ事を
繰り返しても
もう一人の少女を
見つけられず
僕自身
何を期待しているのか
気付いた時
悪夢は
現実世界へと
僕を押し戻す
真夜中
目覚める僕は
冷静で冷酷な
悪夢の意味を知る
僕は迷いもなく
もう一人の少女の
死に姿を
探し求めている事を
そして僕は
少女達の死を知りながら
止める事なく
計画殺人を実行する
罪の意識もなく
淡々と