赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 11話から15話
赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま (14)
(14)春奴一門の6人の芸妓
芸者というものはいつ頃、生まれたものなのだろうか。
歌や踊りで座を盛り上げる芸妓が、女性の職業としてはじめて歴史上に
登場したのは、平安時代。
当時流行していた歌や踊りを披露する遊女の白拍子(しらびょうし)が
女性が芸で生きる原点。
源義経の恋人、静御前も白拍子。
スイカンにエボシという男装で華やかに舞い踊る。艶やかな姿が
世間を席巻する。
源平のころ隆盛を極めた白拍子も、時代がくだり戦国の時代をむかえると、
すこしずつ衰退していく。
彼女たちが戻って来るのは、日本が統一され、平和を取り戻した
江戸時代になってから。
歌と踊りで客を楽しませる女性たちが、ふたたび浮上してくる。
作品名:赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 11話から15話 作家名:落合順平