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擬態蟲 上巻

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5 桑畑権蔵とカタリーナ、そしてシルフィア



【擬態蟲】5 桑畑権蔵とカタリーナ、そしてシルフィア

http://www.youtube.com/watch?v=yKRhipylMLA&feature=related
A.Khatchaturian - Gayane - Storm

熊山に云わせればマカオのカジノという賭場で西班牙の船長と賭けをし大勝ちしたあと、血迷った船主が最後の賭けの駒として彼女をあげた。
なんでも宮中で王侯貴族の前でフラメンコなる民族舞踊を披露していたという踊り子だったらしい。彼女からしてみればシンガポールやマカオの西班牙人居留区に慰問公演のための船旅であったのだが、海賊上がりの悪党の船長に勝手に賭けの駒にされた。いや悪党の船長としても負けるつもりもなく東洋の人猿相手に啖呵をきったつもりだった。ところが勝てないときは勝てないもので、彼女は哀れ熊山の女衒船に乗せられここに来た。
哀れカタリーナは桑畑権蔵の目に留まり、その夜から性の奴隷として廓の二階の権蔵専用の特別のおしとねの間で暮らしている。
逃げようとすれば権蔵の手下が手荒なことをするだろう。
逃げおおせたとして、東洋の名も知らぬ田舎町。
何処に身を寄せてもすぐにばれてしまうだろう。
その後加えられるであろう暴力を考えるならば、逃げるなど愚かしいこと。廓の二階で泣き暮らす西班牙娘のカタリーナ。
神秘的な碧色の瞳。彫りの深い彫像のような整った容姿。
東洋の女とは違った白い肌、踊り子らしく引き締まった身体。
しっかりとした肉感をもった乳房といい、丸々とした尻といい
半裸のカタリーナが、向こう向きにふりかえると露出した尻ッペタが見える。なんとも日本人離れした肉付きのよいプリッとした尻で。
そのときなにげに権蔵の心に火がついた。このケツをケトウの男共に触らせておるのか?このケツをよ!
丸出しの尻を手のひらで引っ叩いてやると、カタリーナは飛び起き驚いたようだが、次第にケツを振ってきよる。
このど淫乱が!
権蔵はなんども尻を引っ叩いていると、無性に興奮してしまい、
後ろから、男を突きたて一気に挿しいれる。
尻をたたきながら突きまくる。
こんなのが、ええのか?おぅ?
ヒィ-ヒィー叫びおってよォ、勝手に果てよる。
あぁ?これからじゃ!まだまだ!やる気になってきよったワイ!
事が始まると快感は止まらずカタリーナを後ろから犯しまくる。
壁づたいにの前に移動し、中庭を見下ろしながら!
隣でも声出してるぞ!負けずに声出せいや!どぅ!どぅ!
左足上げさせて、どぅ!どぅ!
春画並みに責め倒しちゃるどぉ!
脚を離し、後ろ手から乳を鷲掴みにして、どぅ!どぅ!
どぅ!しっかり頭上げて、見せんかい!どぅ!どぅ!
引きつった声を上げよるカタリーナの尻を引っ叩きながら、どぅ!どぅ!
爪先立ちで、膝が痙攣しよるカタリーナがキャンキャン鳴きおって。
それで更に興奮した権蔵は腰を引き寄せ、どぅ!どぅ!
長く美しい黒髪を揺らしながら、さぁいななけ、どぅ!どぅ!
こっちゃぁマダマダ!
子宮の奥の奥まで、犯しちゃるぞ!どぅ!どぅ!
しっかり絞めいや!どぅ!どぅ!
カタリーナは卓袱台に横顔押し付け、ヨダレ垂らしよって。
膝に力が入っていないので、腰を持ち上げどぅ!どぅ!
カタリーナの上半身が倒れ、両腕を畳に伸ばしたので
手押し車を楽しみながら、どぅ!どぅ!
どこまで逃げよるんじゃ、どぅ!どぅ!
ケツを振るのを見ながら、どぅ!どぅ!
のぉや、畳に付いた膝が痛かろう、早ぅ、寝台に登れや!どぅ!どぅ!
カタリーナが寝台に膝を乗せたところで、権蔵は首の横に両手をつき
前傾姿勢のまま、どぅ!どぅ!
やたら奥まで入りおろうが!どぅ!どぅ!
ちゃぁあんと、ケツ持ち上げろや、どぅ!どぅ!
カタリーナが尻を下げ、逃げようとするので、両腕で両肩を引き寄せどぅ!どぅ!
顔を布団に押しつけるので、髪の毛を引っ張り、どぅ!どぅ!
隣の部屋まで聞こえるように、しっかり鳴けいや!どぅ!どぅ!
ほうじゃ!もっともっと鳴き喚け!どぅ!どぅ!
汚ねぇ汁吹き上げよって、どぅ!どぅ!
まだまだ吹かんかい!どぅ!どぅ!
カタリーナの肘に力が無くなり、体が伸びきっても、どぅ!どぅ!
そがいな逃げは許さんぞ, どぅ!どぅ!
強引にケツを持ち上げて、さらにどぅ!どぅ!
コラ!また汁吹きよって!どぅ!どぅ!
イヤ、じゃねぇぞ、どぅ!どぅ!
しっかり四つんばいになりやがれ!どぅ!どぅ!
尻を叩き、腰を引き寄せ、どぅ!どぅ!
二人とも左足を畳に落として、どぅ!どぅ!
壁に手をついて!どぅ!どぅ!
よろけずに歩かんかい、どぅ!どぅ!
膝が立たないじゃと? どぅ!どぅ!
ほいじゃ、四つん這いでいかんかい!どぅ!どぅ!
また、潮吹きよって。今度は直撃で。
このとき権蔵、何かキレた。どぅ!どぅ!
ごめんなさい、じゃねぇぞ、どぅ!どぅ!
ここでイカシちゃるわい!どぅ!どぅ!
こんな無様な所でヨ、どぅ!どぅ!どぅ!どぅ!
こんなザマでヨ、どぅ!どぅ!どぅ!どぅ!
ド淫乱なこの腐れボボに全部出しちゃるけぇの!
ヒーヒー鳴きよるだけじゃ、わからんぞ!
どぅ!どぅ!どぅ!どぅ!
どぅ!どぅ!どぅ!どぅ!
どぅ!どぅ!どぅ!どぅ!
どぅ!どぅ!どぅっ!
この世界におる恐らくは最高のおなごをひぃひぃ泣かしながら突きまくるのが
最高の野性の営みよぉ・・ハハハ・・・。
我が皇国男児の種を、世界の畑に撒いて全ての皇国の臣民とするために
南蛮渡来やら舶来の女共に悦びを与えてやるのだ!
最高潮の高まりに包まれた権蔵の目に入ったのは突然開けられた障子と
立っている善一の姿だった。
「旦那様―ッ!」
こどもにあられもない営みの姿を観られた恥ずかしさからカタリーナは悲鳴を上げた。
権蔵は善一のほうに枕を力いっぱい投げつける。
「なんじゃ!善一!」
「奥様が・・たいへんです!シルフィアさんが・・!」
「アレがどうした!」
「たいへんです・・死にそうなんです・・!」
「なにッ!?下で待っておれ!」
へいっ!
と返事して、階段を下りる善一であったが
先程目の当たりにした光景が頭の中にはっきりと残っていた。
この世のものとは思えないほどの舶来の美しいおんなが全裸で悶え泣き叫び
桑畑権蔵がいきり立たせたいちもつで辱めていた姿を。
それは、おかいこさまの子孫繁栄のための“まぐわひ“に似た・・。
いやしかしそんなものよりは遥かに暴力的で、しかし悦楽的で、
一種耽美な世界・・それを思い返すとぼうっとしていたが
女将が権蔵に呼ばれて駆け上がってゆく際に
「しっかりしなさい、坊や」と窘められて、現実に戻った。
くそう、一気になえてしまったわぃっ!小僧め!
ふんどしを巻きいちもつを収める。
泣き暮らす西班牙女ではわからないので女将を呼んでさらしを巻く。
身支度を整え、羽織を着込んで、階段を下りてゆく。
桑畑権蔵は階下で待つ善一の頭を軽く小突いてやると
「誰か善一に提灯をもたせぃ!」
暗い夜道を丘に向かって歩いてゆく。
坂の中ほどを下る道にそれて、くにざかひの川淵の崖の上に建つ小屋に至る。
行燈の灯も寂しげな小屋の表にはユミヒとエミヒが立っていた。
桑畑権蔵は軽く見やると小屋の奥に入っていった。
作品名:擬態蟲 上巻 作家名:平岩隆