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di;vine+sin;fonia デヴァイン・シンフォニア

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 ルイフォンが口の端を上げて笑った。その彼の耳を、ミンウェイが引っ張る。
「さりげなく暴言を吐いていない?」
「俺は事実しか言わない」
 ぶん、と頭を振って、ルイフォンがミンウェイの拘束を解く。
「あなたには少し言葉遣いを教えてあげないといけないわね」
「いや、俺は充分に礼儀正しいから」
 いけしゃあしゃあと言い、「じゃあ、俺は部屋に籠もるから」とルイフォンは手を振った。ミンウェイは、はっとしたように真顔になる。
「お祖父(じい)様の命令?」
「そう。《猫(フェレース)》としての仕事」
 すっと目を細めたルイフォンの口元に、矜持が見え隠れする。
「昨日、徹夜していたでしょう?」
「『若者は働け』だそうだ。あ、俺の晩飯は部屋に運ぶように言っておいてくれ」
「無理しないでよ」
「そう思うなら、親父に注意しておいてくれ」
 ルイフォンは、そう言い残して、その場を後にした。