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赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 6話から10話まで

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赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま (10) 
 清子の神楽舞

 たまの心配をよそに清子が、平家大祭の絵巻行列で巫女舞を
演じることが正式に決まってしまう。
大祭は毎年、6月5日、6日の2日間にわたってひらかれる。

 巫女舞は降神巫(こうしんふ)という、神がかりの儀式から生まれたものだ。
緋色の袴を履いた巫女が、巫女鈴を手に、身を清めるための舞を舞う。
右回り、左回りと。順と逆に交互に回る。
ここからリズムを変えて、やがて激しい旋回運動がはじまる。
巫女がトランス状態へ突入していく。

 神がかり(憑依)状態から、高々と巫女が跳躍していく。
巫女が神託を下すことで舞が終着する。
舞という言葉は、この旋舞の動きが語源になっている。
跳躍を主とする神楽舞は、ここから生まれてきたと言われている。