小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

「メシ」はどこだ!

INDEX|2ページ/16ページ|

次のページ前のページ
 

「では連絡をお待ちしています」
 深々と頭を下げて優子は店を出て行った。その姿を見送る泰造だった。実は相談する者も居る。それは今年高校を卒業して店の手伝いを始めた娘の美菜だった。摂食障害は既に直り普通の生活をしている。優子の頼みを利けば店を休む事も多くなる。それは収入の減少にも繋がる事だった。優子は費用や礼金も支払うとは言っていたが、それでも店を休むと言う行為は料理職人にとっては嫌なものだからだ。
 夕方、買い物に出かけていた娘の美菜が帰って来たので泰造は事情を話した。
「ちゃんと礼金や調査の費用も払ってくれるなら、良いと思うけど。お父さんに探せるの? わたしが助手で一緒に付いて行ってあげようか?」
 美菜は目を輝かせて泰造に言う。その姿はもう泰造がこの仕事を引き受ける事を決めた感じだった。

作品名:「メシ」はどこだ! 作家名:まんぼう