赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 1話~5話
赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま (3)
赤襟は
赤襟は、半衿(はんえり)のひとつ。
襦袢に縫い付ける替え衿のことで、これを半襟と呼ぶ。
長さが本来の襟の半分程度であることから、この名前がついた。
襦袢を埃や皮脂、整髪料などから守る目的が有る。
汚れたらはずして洗濯することができる。したがって何度も
くりかえし使用される。
半襟は顔にもっとも近い部位にある。
そのため。着物を着こなす際のポイントとして重要視される。
その昔。刺繍などの豪華な装飾を施した、高価な半襟もあった。
戦前は色衿や、刺繍衿が主流だった。
しかし。第二次世界大戦が、女性のお洒落に水を差した。
戦時中の1940年。この年に公布された『奢侈(しゃし)品等製造販売制限規則』を
きっかけに、襟の色が、白一色に変っていく。
戦後のいちじき。色衿が復活の気配をみせるが、いまだ白一辺倒の
傾向が続いている。
作品名:赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 1話~5話 作家名:落合順平