螺旋世界
第四話「残りの一人」
「俺たちは今日泊まる宿でも探すか」
「うん。そうだね。」
「そういえばもう一人、日本人いるって言ってたけど...」
「あぁ、君は見てなかったんだっけ。物凄かったよ」
「なにが?」
「オーラが」
「オーラ?」
「うん。異様な雰囲気だった」
「へぇ」
そんなに凄いやつだったのか。オーラか。
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だんだん暗くなってきたな。そろそろ合流するか。
「「のあ、そろそろ合流するぞ」」
「「解散したところに来て」」
「「分かった」」
最初のところか、向こうに宿なんてあったかな。
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あれ、3人いるのか?
のあと実花の他にもう1人誰かいるようだ。
すぐに2人の近くに走り寄った。
「あ、君は...」
「ん?知ってるのか?」
「さっき言った人だよ」
あぁ。でも、いうほどオーラなんて感じないけど。
「あはっ。知ってるなら話が早いね~」
「でも名前とか知らないでしょ~?自己紹介してあげるね~。僕の苗字は一(にのまえ)。君たちと同じ日本人だよ」
にのまえ?変わった苗字だな。
「さっき人が死んだアナウンスあったでしょ?それ僕のパーティーの人なんだけど~。。。」
ゾクッッ
背中をつららで撫でられたように悪寒が走る...