螺旋世界
第三話「仲間」
次の部屋に入るとホールのような空間。壁にはいくつか扉があった。
「では、残りの人たちでパーティーをいくつか組んでください。ただしパーティーの人数の上限として六人までにしてください」
集団行動になるってことか。
「のあ、どうする?」
「私が話を聞いて回った時にいた日本人が少し残ってる」
「それならその人たちのところに行くか」
「えぇ」
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日本人は自分たちを含めて5人いた。年齢は自分たちと同じぐらい...そういえばここにいる人たちって自分と年齢が近いような...
「同じ日本人として頑張ろうね~」
一人目は陽(ぴん)という人。結構気さくな人だ。
「のあちゃん。ちゃんって呼んでええ?」
「え、ちゃん付け?私ちゃん付けて呼ばれたことないんだけど」
「ええの。仲良くなるためやから」
二人目は実花(みか)。大阪弁を話す子。ちょっと子供っぽい。
で、もう一人日本人がいるらしいんだけど、その人は他の国の人たちと組んだらしい。
「気になってたんだけどさ。皆高校生?」
「私は高校二年生」
あ、のあって俺より一つ下だったんだ。
「うちも高校二年だよ。のあちゃん、いっしょやね」
「僕は高校三年生だよ」
「皆高校生だったのか。じゃあやっぱりここに呼ばれたのって全員高校生なのかな」
「そうかもね。でも今何かを解決しようとしてもできないんじゃないのかな」
「そうだな。今は、成り行きに任せるしかないよな」
やっぱり今何考えても無意味だよな。