小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

死闘のツルッペリン街道

INDEX|48ページ/52ページ|

次のページ前のページ
 

スカイとマグギャランは叫んだ。
 「トドメのダブル・ローリング・ソバット!」
 スカイとマグギャランは右と左から、ドンケツのヒゲンの顔面にローリング・ソバットを放った。
 ドンケツのヒゲンは言った。
 「うがぁ!」
 そして倒れた。
スカイは言った。
「手間掛けさせやがって」
 マグギャランは言った。
 「今日の俺達は絶好調だな」
 スカイは言った。
 「ああ、そうだな」
 スカイとマグギャランは腕を交差させた。
 ドンケツのヒゲンは立ち上がった。
「この程度のダメージで終わらんぞ!」
 スカイは言った。
 「なんてタフなヤツだ」
 マグギャランは言った。
 「最後は、あの技しかないぞスカイ!」
スカイは言った。
 「あの技か!」
 マグギャランは言った。
 「行くぞスカイ!」
 ドンケツのヒゲンは、スカイとマグギャランを捕まえようとした。
 スカイとマグギャランは「ドンケツのヒゲン」の両脇に入った。
 そして二人で「ドンケツのヒゲン」を持ち上げた。
 スカイとマグギャランは言った。
 「ツープラトン・ブレンバスター!」
 ブレンバスターで「ドンケツのヒゲン」を投げ飛ばした。
 ドンケツのヒゲンは言った。
 「ぐはっ!」
 そしてKOされた。

赤唐辛子のガラシは口から赤い毒霧を吹き出した。
 バゲットは、顔面に赤い毒霧を食らった。
 バゲットは言った。
 「ぐはっ!顔が焼けるようにヒリヒリする!」
赤唐辛子のガラシは言った。
「これがオレが「赤唐辛子のガラシ」と呼ばれる理由よ。オレの唐辛子ジュースの毒霧を浴びた人間は皆、目潰しを食らい、目がヒリヒリと痛んで、悶絶し、のたうち回り、転げ回って、命乞いを、するのさ」
 バゲットは言った。
 「残念だったな。その赤唐辛子ジュースの毒霧の目潰しは通用しない。なぜなら私は、眼鏡を掛けているからだ」
 バゲットは、眼鏡を取ると、レンズをハンカチで拭いた。
 赤唐辛子のガラシは言った。
「ちっ、だが、顔はヒリヒリと痛むはずだ。俺の口の中でさえ、このハバネロ入りの赤唐辛子ジュースでヒリヒリと痛んでいるんだ」
 バゲットは言った。
「いきなり真剣竹刀取り!」
バゲットは「赤唐辛子のガラシ」の竹刀を奪いに掛かった。
 赤唐辛子のガラシは言った。
 「あっ、テメェ!オレの武器を奪うのは反則だぞ!」
 バゲットは言った。
 「「赤唐辛子のガラシ」よ、貴様の正体を見きった!貴様は、チンピラ・スーツを着て、サングラスを掛けて、竹刀を振り回して威嚇しているが、実は弱いな!」
 赤唐辛子のガラシは、うろたえた顔をした。
そして言った。
 「なんだとう、俺は、「ウォリア殺投術ヒゲン道場」のダチだぞ、コラ!」
 バゲットは言った。
 「いきなり蹴手繰り!」
 赤唐辛子のガラシの腹に、蹴りを入れた。
 赤唐辛子のガラシは言った。
 「ぎゃっ!」
 赤唐辛子のガラシは、バゲットの蹴りを腹に食らって、腰をくの字に折った。
 バゲットは、竹刀を赤唐辛子のガラシから奪った。
 バゲットは言った。
 「必殺剣!竹刀連打!」
 バゲットは、赤唐辛子のガラシを竹刀で連打した。
 赤唐辛子のガラシは言った。
 「止めてくれ!イテェ!イテェ!」
 赤唐辛子のガラシは命乞いをした。
 
武器屋のバンダは言った。
 「嬢ちゃん観念しな。また、腹に凶器を打ち込むよ」
 ラバナは言った。
 「打ち込んでみなさい」
武器屋のバンダは言った。
 「また、痛い目に遭うよ、いいのかい?」
 ラバナは言った。
「平気よ!」
 武器屋のバンダは、手に持った凶悪武器をラバナの腹に打ち込んだ。
ラバナは言った。
 「ふっ、平気よ!」
 武器屋のパンダは言った。
 「なに強がっているのさ!」
 武器屋のバンダは更に凶悪武器をラバナの腹に連続して打ち込んだ。
 だが、ラバナは平然としていた。
 武器屋のバンダは手応えが違う事に気がついた。
 生身の人間の腹を凶悪武器で叩いているときとは違うのだ。
武器屋のバンダは言った。
 「どうした、なぜ倒れないんだい」
 ラバナは言った。
 「それは、おなかに、同人誌を入れているからよ」
 ラバナは、パイナップル模様のアロハ・シャツの裾を、めくった。そこにはフラクター選帝国ヤマト領製の「さぶ貴族」という名の同人誌がベルトで巻かれて見えた。
 「元ヤンキー女に対する、文系ヲタク女の逆襲!」
 ラバナは四股を踏んだ。
 武器屋のバンダは言った。
 「何をするつもりだい」
ラバナは言った。
 「元ヤンキーとは元ツッパリ。対抗するにはフラクター選帝国ヤマト領の相撲の突っ張りで対抗するのよ!ドスコイ!ドスコイ!」
 ラバナは、武器屋のバンダの顔に突っ張りをした。
武器屋のバンダは言った。
 「そんな猫パンチ以下の技で、地獄の女ヤンキー・バトルを制してきた、この武器屋のバンダが、やられると思うのかい」
ラバナは武器屋のバンダの胴体にクリンチした。
 武器屋のバンダは言った。
 「何のつもりだい?」
 ラバナは言った。
 「私は、この「手形」を「懐かしのウタタに届ける珍道中で、様々な戦いを見てきたのよ!そして私は、見て学ぶ、見学によって、必殺技を会得したのよ!必殺技!ラバナ・スープレックス!」 
 ラバナは武器屋のバンダを持ち上げた。武器屋のバンダは痩せている為、軽かった。
武器屋のバンダは空中に浮かんだ。そして、顔から、「百メートル鉄橋」の地べたに激突した。
倒れたラバナと「武器屋のバンダ」。ラバナは立ち上がった。「武器屋のバンダ」は失神していた。
ラバナは言った。
「バゲット商会は人を殺すような武器は扱わないのよ!武器屋のバンダ!そんな危険な凶器を売っている、あなたは、商人の風上にも置けない極悪商人よ!」

火炎殺法のギラーリは、魔法都市エターナル、ケープを脱いで、黒いスパッツ一枚になった。
 コロンは、右手に持った魔法の杖をギラーリに向けて左手で、呪文書を持っていた。
火炎殺法のギラーリは言った。 
 「なぜ、私の100式、炎のコマと同じ技を使ったのだ」
 コロンは言った。
 「……炎の魔法なら負けないの」
火炎殺法のギラーリは言った。
「火炎殺法七十八式!大車輪!」
 炎の車輪が現れた。
 「……炎の魔法、大車輪!」
 コロンの前にもギラーリと同じ炎の車輪が現れた。
 そして火炎殺法のギラーリの大車輪とコロンの大車輪は激突して相殺されて爆発した。
火炎殺法のギラーリは言った。
 「私の火炎殺法は、全て、私が編み出したオリジナルの呪文だ。それを、なぜ使える」
 コロンは言った。
 「……炎の魔法なら負けないの」
 火炎殺法のギラーリは言った。
 「オマエは、スラッシャーだな。スラッシャーは他人の呪文を奪うはずだ」
コロンは言った。
 「……違うよ。魔法使い見習いなの」
火炎殺法のギラーリは言った。
 「ええい、それでは、九十一式炎の蛇!」
 火炎殺法のギラーリの腕から、炎の蛇がコロン目がけて伸びた。
 コロンは言った。
 「……炎の魔法、炎の蛇」