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死闘のツルッペリン街道

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 ヒマージ王国軍のクロスボウ隊が、次々と、集まり始めた、暴走山賊団「闇の腕」目がけて、クロスボウを撃った。集まり掛けた陣形がクロスボウの矢を受けて負傷した、山賊達で乱れたところに、槍と盾を持った、ヒマージ王国軍の重装歩兵隊が襲いかかった。
 集まり始めた暴走山賊団「闇の腕」の山賊達は次々と、重装歩兵達の槍で串刺しにされていった。
 投げ殺しのサナールは言った。
 「畜生!どうなっているんだ!なぜ、オレ達が、こんなに簡単に負けているんだ!」

 副首領の「戦斧使いのモンガ・バラール」は巨大な混沌の大地産の混沌悍馬に乗った。
 一トンある、巨大な戦斧を持った「戦斧使いのモンガ・バラール」の体重を支えられる巨大な馬だった。
「行くよ、ガラン。ヒマージ王国軍を、あたしの戦斧で、なぎ倒してやる。そうすれば、戦局は一気に変わるはずだよ」
副首領の「戦斧使いのモンガ・バラール」と、バラール姉妹の妹の「鉄手のガラン・バラール」は馬に乗って、ヒマージ王国軍目がけて突撃をした。
 「みんな!あたしに付いておいで!ヒマージ軍を滅多滅多に、ぶち殺してやるよ!」
投げ殺しのサナールは、突撃する、副首領の「戦斧使いのモンガ・バラール」の人差し指の一万人と、バラール姉妹の妹の「鉄手のガラン・バラール」の一万人が集まり、きらないまま、突撃を開始した。
 ヒマージ王国軍はクロスボウで、バラール姉妹の配下の山賊達を撃った。山賊達が突撃をすると、重装歩兵隊が、前進してきてクロスボウ隊の射撃で、足並みが崩れた暴走山賊団「闇の腕」の山賊達を槍で刺し殺した。
 副首領の「戦斧使いのモンガ・バラール」はヒマージ王国軍に突撃していった。だが、クロスボウ隊の射撃の中で、副首領の「戦斧使いのモンガ・バラール」の突進は止まった。そこに重装歩兵の槍が襲いかかった。「副首領のモンガ・バラール」は戦斧を振り回した。
ヒマージ王国軍の先頭の兵士達が巨大な戦斧に薙ぎ倒された。だが続く兵士達が槍で、副首領の「戦斧使いのモンガ・バラール」を刺した。
 副首領の「戦斧使いのモンガ・バラール」を乗せた馬が殺されて倒れた。
 副首領の「戦斧使いのモンガ・バラール」は逃げ出した。
投げ殺しのサナールは言った。
 「なんでオレ達が負けているんだ。判らねぇよ」
 首領の「断裂刀のリッヒル・メラーニ」は言った。
 「誰が、指揮しているんだ。格段にヒマージ王国軍の動きが良くなっている」
逃げ出した、「副首領の戦斧使いのモンガ・バラール」と、バラール姉妹の妹の「鉄手のモンガ・バラール」配下の二万の山賊達は総崩れとなった。
 暴走山賊団「闇の腕」の山賊達は集まる事が出来ず。次々と、ヒマージ王国軍のクロスボウの矢と重装歩兵の槍で殺されていった。
暴走山賊団「闇の腕」が集まり始めた所を狙うように、ヒマージ王国軍は、移動していくのだ。
 投げ殺しのサナールの部下の一万の山賊達も次々とヒマージ王国軍に殺されていった。
副首領の「戦斧使いのモンガ・バラール」は全身にクロスボウの矢が突き刺さった状態で帰ってきた。矢傷の他に槍で刺された傷を負い全身から血を流している酷い状態だった。
 投げ殺しのサナールは言った。
 「大丈夫か、モンガの姉貴」
 副首領の「戦斧使いのモンガ・バラール」は言った。
 「畜生め!あたし達の突進を全部防ぎやがった!ヒマージ王国軍は、あんなに強いはず無い!」
 バラール姉妹の妹の「鉄手のガラン・バラール」は身体に刺さったクロスボウの矢を抜いていた。
 血が流れていた。
 バラール姉妹の妹の「鉄手のガラン・バラール」は言った。
 「モンガの姉貴、ヒマージ王国軍が強くなった事は間違いないよ」
 副首領の「戦斧使いのモンガ・バラール」は言った。
 「リッヒル、コレじゃ勝ち目は無いよ。一方的に、あたし達「闇の腕」が殺されていくだけだ」
 投げ殺しのサナールは、ヒマージ王国軍が、
次々と、暴走山賊団「闇の腕」を撃破していく光景を見ていた。
 ヒマージ王国軍は、陣形をサナール達、暴走山賊団「闇の腕」のテントに向けた。 
 首領の「断裂刀のリッヒル・メラーニ」は言った。
 「負けたな」
 サナール達暴走山賊団「闇の腕」の幹部達は、山賊達を集めようとしたが、蹴散らされていった。そこに、重装歩兵隊の後ろから、騎兵達が飛び出してきた。
金髪の、らっきょう頭の騎兵を先頭に三百人近くの鎧を着た騎兵達が突進してきた。
 ランス(長槍)のチャージで、山賊達を刺して、一気にサナール達、暴走山賊団「闇の腕」の幹部達が集まっているテント前まで突撃してきた。
 金髪の、らっきょう頭の騎兵は、剣を持っていた。
 そして、首領の「断裂刀のリッヒル・メラーニ」目がけて馬で突撃してきた。
 金髪の、らっきょう頭の騎兵は、首領の「断裂刀のリッヒル・メラーニ」目がけて剣を振り抜いた。
 首領の「断裂刀のリッヒル・メラーニ」は腰の断裂刀を抜いて、金髪のらっきょう頭の騎兵の剣を受けた。そして騎兵達は一気に走り抜けた。暴走山賊団「闇の腕」の千人隊長、百人隊長が次々とランス(長槍)の突撃で刺し殺されていった。
 三百人近くの騎兵達は、突撃した勢いを維持したまま。そのまま走り抜けていった。
 副首領の戦斧使いのモンガ・バラールは叫んだ。
 「もう限界だ!「ヒース平原」の北の森まで逃げるよ!」
 その声と呼応するように暴走山賊団「闇の腕」は総崩れとなって敗走に入った。
 だが、ヒマージ王国の軍隊は追撃の手を緩めなかった。

ラメゲは馬に乗って逃げる「断裂刀のリッヒル・メラーニ」を馬で追った。
 森の中を「断裂刀のリッヒル・メラーニ」は馬で走らせたが。地形に不慣れなせいか、馬の足は遅かった。
 ラメゲは、二の剣「バタン暗殺流剣術の四枚刃剣」を背中から抜いて、四枚刃の一本を発射した。
後ろを向いた、「断裂刀のリッヒル・メラーニ」は剣で、ラメゲの四枚刃剣を弾き飛ばした。
 ラメゲは、今度は暴走山賊団「闇の腕」首領「断裂刀のリッヒル・メラーニ」が乗る馬の後ろ足首に当てた。馬は、駆け続ける事が出来ず。森中で倒れた。
 リッヒル・メラーニは、倒れる馬から飛び降りた。
 そして剣を構えた。
ラメゲは馬を止めて降りた
 ラメゲは言った。
 「リッヒル・メラーニだな。命を貰い受ける」
暴走山賊団「闇の腕」の首領「断裂刀のリッヒル・メラーニ」は言った。
 「オマエはタビヲン王国の「十本剣士ラメゲ・ボルコ」だな。ダンジョニアン男爵の迷宮競技でダンジョン・ストーカーズをしていたはずだ」
ラメゲは言った。
 「そうだ」
暴走山賊団「闇の腕」の首領「断裂刀のリッヒル・メラーニ」は言った。
「実は、オレは、ヒマージ王国のスパイなんだ見逃してくれ。タビヲン人ならヒマージの事は関係ないだろう」
 ラメゲは言った。
 「今になって何を言っている」
首領の「断裂刀のリッヒル・メラーニ」は言った。
「バーリ・ゾーダを売ったのはオレだ」
ラメゲは言った。
「二重スパイが暴走山賊団「闇の腕」の首領だったのか。見苦しいな」
首領の「断裂刀のリッヒル・メラーニ」は言った。