小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

死闘のツルッペリン街道

INDEX|31ページ/52ページ|

次のページ前のページ
 

スカイは剣で全部受けた。殺人雨傘のエプトナは突然、殺人雨傘を開いた。そして、ぐるぐると回転させた。戦士スカイ・ザ・ワイドハートは一瞬狼狽した。その隙に、殺人雨傘のエプトナは後ろに跳んだ。
 そこに、キラー・リボンのタリマが馬を走らせてキラー・リボンを振るった。
 円を描いてキラーリボンの鋼鉄の、しなる刃が、戦士スカイ・ザ・ワイドハートに向けて殺到した。
 騎士マグギャランが、キラー・リボンに剣を打ち下ろした。
 キラー・リボンのタリマの、キラー・リボンは力を失った。
 キラー・リボンのタリマは更にキラー・リボンを舞わせた。
 渦を描いて、キラー・リボンは、キラー・リボンのタリマの周りを舞った。
 殺人雨傘のエプトナは、再び、傘を閉じて、先端の刺突用の針で戦士スカイ・ザ・ワイドハートを襲った。
 戦士スカイ・ザ・ワイドハートは、剣で受けた。再び、殺人雨傘のエプトナは傘を開いた。そして戦士スカイ・ザ・ワイドハートに足払いを掛けた。
 戦士スカイ・ザ・ワイドハートは殺人雨傘のエプトナの足払いを、モロに受けて、転倒した。
 殺人雨傘のエプトナは、倒れた戦士スカイ・ザ・ワイドハートに殺人雨傘の先端の刺突用の針を打ち込もうとした。
 だが、殺人雨傘のエプトナの喉元にヒマージ王国の兵士達の剣が突きつけられた。
キラー・リボンのタリマの、キラー・リボンは騎士・マグギャランに打ち落とされた。
 キラーリボンのタリマの、喉元にヒマージ王国兵士達の剣が突きつけられた。
 七徳剣のミルカラは、七徳剣マックス・カリバーの鉤刃を出した。
 そして七徳剣マックス・カリバーを振り回して魔法使い見習いコロナ・プロミネンス目がけて突撃した。
ヒマージ王国の兵士達は、七徳剣のミルカラの乗った馬を槍で突き刺した。七徳剣のミルカラの乗った馬は、槍で腹を刺されて立っていられずに走りながら倒れた。
 七徳剣のミルカラは魔法使い見習いコロナ・プロミネンスに向けて、七徳剣の鉤刃を振るおうとしたが。ヒマージ王国の兵士達が剣を突きつけた。
ラメゲ・ボルコは、四枚刃剣を毒針空気銃のルマナに向けた。
毒針空気銃のルマナは毒針空気銃を構えたまま、ヒマージ王国の兵士達に槍を突きつけられていた。
 毒針空気銃のルマナは言った。
「ボルコさん、今度は邪魔しないで」
 ラメゲ・ボルコは言った。
 「済まない。コイツ等は、旅の仲間だ。だがポイズン・ガンの旦那の娘の、オマエも殺す訳には行かない」
毒針空気銃のルマナは言った。
 「私達「可憐暗殺隊」は、命を捨てても、その三人の冒険屋を殺されなければ、ならないの」
 ラメゲ・ボルコは言った。
 「そんな事を言うな。ポイズン・ガンの旦那に顔向けが出来ない」
 毒針空気銃のルマナは言った。
 「私達は生まれつきの暗殺者なのよ。殺すか殺されるか、しかないの」
 騎士マグギャランは言った。
 「ヒマージ王国の兵士達の皆さん!この暗殺者の娘達を捕まえてください!まだ若年故に更生の余地があります!」
 可憐暗殺隊はヒマージ王国の兵士達に捕らえられた。

青ゾリ兄弟達は、手枷を填められて、ヒマージ王国の兵士達に連れて行かれた。
 ゴドルは言った。
 「ええい、ギーン、抜かった」
ギーンは言った。
 「兄者、俺達はヘマをしてしまったようだ」
ゴドルは言った。
 「まさか、城門の中にヒマージ王国の兵士達が待ち構えているとは思わなかった。そして、ヒマージ王国の兵士達と、バゲットとラバナ達が繋がっているとも思わなかった」

スカイは手枷を掛けられて連れて行かれる、
青ゾリ兄弟と、可憐暗殺隊を見ていた。
 スカイは言った。
 「なんだよ、こんな所まで追いかけてくるとは、しつこいヤツ等だな」
 マグギャランは言った。
 「うむ、スカイよ。これは、きっと、オレに対するラブサインなのだろう。あのキラー・リボンのタリマという女暗殺者は、オレに対する危険なラブサインを出しているのだろう。殺したいほどに愛しているという事だろうか」
 ルシルスはジト目で口元を隠しながら言った。
 「マグギャランさんも隅に置けませんね。
こんな珍道中で暗殺者ギルドの女性に手を出そうとは」
 コロンは言った。
 「……でも、これで良いんじゃ無いの」
 バゲットは言った。
 「だが、どうやってツルッペリン街道を西に抜けるんだ。暴走山賊団「闇の腕」はツルッペリン街道の西から、バラント伯爵領に入ったはずだ。我々はツルッペリン街道の西へ進まなければならない」

投げ殺しのサナールは言った。
「師匠達が追っている、二人と、三人の冒険屋達が、「バラントの街」に入ったそうです」
武器屋のバンダは言った。
 「なんだい、上手く逃げ込まれたものだね」
 ヒゲン・デパーロは言った。
 「いや、そうでもないぞ。これから、暴走山賊団「闇の腕」は、「バラントの街」へ攻城戦を仕掛けるはずだ。「バラントの街」を攻め取れば、自ずと、バゲットとラバナは捕まえる事が出来る」
 赤唐辛子のガラシは言った。
 「ヒゲン、俺達は酒でも飲んで待っていようぜ」
 ヒゲン・デパーロは言った。
 「いや、俺達は、ここから出た方が良いな。何となく嫌な予感がするんだ。この「ヒース平原」は、どう考えたって。戦争するのに向いている場所だろう。何時までも、ここに居るのは危険だ」
 投げ殺しのサナールは言った。
 「師匠も考えすぎだよ。俺達は五万居るんだ。ヒマージ王国軍の兵士達は一万人だ。街から出てきて戦争を挑んできても返り討ちに出来る戦力差だ」 
 ヒゲン・デパーロは言った。
 「いや、オレは用心するよ。俺達は、先に、「バラントの街」からツルッペリン街道の西に抜ける」
 投げ殺しのサナールは言った。
 「師匠も用心深すぎだよ」
 赤唐辛子のガラシはワインをラッパ飲みしながら言った。
 「そうだよ、ヒゲン、俺達も上等の酒でも飲んでいようぜ。サナールが持ってきた、ワインは、どれも、一本十ネッカー(百万円)以上する極上品じゃねぇか。こんな美味い酒を飲んだのは初めてだぜ」
 ヒゲン・デパーロは言った。
 「好事魔多しと言うじゃねぇか。上手く行って居るときほど危険なんだよ。オレは用心するぜ」
 赤唐辛子のガラシは言った。
 「それじゃ、サナール、ワインを沢山くれよ。俺達はツルッペリン街道を西へ向かいながら、馬車の荷台で酒盛りをしているよ」
 投げ殺しのサナールは言った。
 「おう、判ったぜ、ガラシの大将」

ブリリディ・ブリリアントの紫色の馬車は、
「ベルゲンの死の猟犬騎兵団」に護衛されて、ツルッペリン街道を西に進んだ。
 立ち塞がる、暴走山賊団「闇の腕」の山賊達は、次々と、「ベルゲンの死の猟犬騎兵団」のランス(長槍)によるチャージで屠っていった。
森を通るツルッペリン街道を西に向かい。
ブリリディ・ブリリアントは言った。
 「「バラントの街」に着いた。だが、平原は見渡す限り、暴走山賊団「闇の腕」の山賊達で覆われている」
ビーゼル隊長は言った。
 「我々、「ベルゲンの死の猟犬騎兵団」は死をも厭わないのである」
 ブリリディ・ブリリアントは言った。
 「どうするのだ」