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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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ぺんにゃん♪

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 それをこの場に駆けつけたバロンが目撃していた。
「なんとあるじまじき!」
 バロンは怒りに燃えていた。
「この犬っころめ、我が偉大なる奇術の餌食になるがよい――ウノ・ドス・トレス!」
 タコ・殴・り!
 フルパワーでボッコボコにされたポチは、最後にアッパーを喰らって大きくを空を飛び、道路まで飛ばされたところで……
 ドゴォォォォォォン!!
 不良教師の乗った紅い大型バイクに撥ねられた!
 さらに壮大に宙を舞ったポチは、そのまま宇宙の彼方まで吹き飛んだのだった。
 札束は跡形もなく灰になった。
 バロンはどこからか指環を取り出す。
「夕食をごちそうすると言ったが金がない。しかし奇術師たるもの二言はない。そこでこのミケの指環を質に入れて来よう!」
「はぁ〜〜〜っ!?」
 ミケは驚きながらバロンの腕を掴んだ。
「親父! どうしたんだよこの指環!?」
「うむ、世界中を探してようやく見つけたのだ。我が輩がおまえを拾った時に一緒に持っていた物だ」
「苦労して見つけたもんをアッサリまた売ろうとするなよ!!」
「だが、奇術師に二言はない。我が輩は指環を売るぞッ!」
 いきなり走り出すバロン。
 必死になって追いかけるミケ。
 だが、やっぱりミケは……力尽きた。
 バタン!
 っと、ミケは倒れてしまった。
「馬鹿親父……」
 ガクッ。