小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

からっ風と、繭の郷の子守唄 126話~130話

INDEX|7ページ/15ページ|

次のページ前のページ
 


からっ風と、繭の郷の子守唄(128)
「千佳が昔に暴走族だったことが判明したあと、本題を切り出す貞園」

 それからたっぷり1時間あまり。
どこをどう走り回ってきたのか。康平の母、千佳が運転する真っ赤な
BMWがようやく畑へ戻って来た。


 「BMWがやっと帰ってきました。
 お母はんの千佳はんがもと暴走族とは知りませんどした。
 人は見かけによれへんと言いますが、いやはや、朝から衝撃的な
 事実を知りました」

 鍬を振るう手を止めた英太郎が、ため息まじりにつぶやく。

 「俺も初めて知った。
 乱暴ではないが普段から、飛ばす運転をしていた。
 もしかしたらと思っていたが、スカイラインGT-Rに乗っていたとは
 知らなかった。
 俺も2輪車に入れ込んだ時期がある。
 となると、やっぱり遺伝かな・・・・親からの」

 「あっ、貞園はんが呼んではります。
 ようやっと本題がはじまるような様子どすなぁ」