からっ風と、繭の郷の子守唄 121話~125話
からっ風と、繭の郷の子守唄(124)
「オルレアンの乙女は、傷つきやすい過呼吸症の持ち主」
「オルレアンの乙女のように、おっぱいを丸出しにして、
実行犯を守ったそうだな。
やってくれるとは思っていたが、おっぱいまで丸出しにするとは想定外だ。
若い連中が鼻血を出して、おおいに喜んでいたぜ。
冗談はさておき、娘の響(ひびき)の服を持ってきたから、
これに着替えてくれ。
さすがにその格好のままでは、おじさんたちもムラムラとくるからな・・・
むふふ」
※オルレアンの乙女とは、ジャンヌダルクの別称(1412-1431)
フランスに登場した国民的ヒロイン。東部の小村ドムレミーの農民の娘。
百年戦争の後期、フランスの解放を神に託されたと信じ、
シャルル七世から授かった軍隊を率いて、オルレアン城の包囲を解き、
フランスの危機を救う。
のちにイギリス軍の捕虜となる。宗教裁判で異端の宣告を受け、
ルーアンで火刑にされる。
1920年。聖女のひとりに加えられる。※
作品名:からっ風と、繭の郷の子守唄 121話~125話 作家名:落合順平