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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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映画 戦国生徒会

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 生徒会執行本部。ここでの撮影が開始された。本物の生徒会役員達もエキストラで出演する。みんな自主制作映画に興味があって、頼むと大体は出演を快諾してくれるのだった。
 この日、博之と千鶴の長台詞の絡みがあった。博之は予め台詞を暗記していたし、声に出して練習もしてきた。しかし、事前の読み合せで千鶴と絡むとなぜかチグハグになって、見守るみんなの笑いを誘った。
(福田悠人) 「これだけの台詞を暗記出来るなんて、すごく頭いいのに残念なやつだな」
博之の言い回しがどことなく可笑しいというのだ。
(津田柚華) 「アフレコするから、まだそれでもいいんじゃない?」
という意見もあったが、中川は演技の間合いそのものに納得出来なかったようで、結局、その長台詞の撮影は後回しになった。
 自分達が演技に対してまったくの素人であるということを再認識したが、演劇部員の模範演技は逆に大げさすぎて、笑いが漏れるほどだったが、その後に博之が演技すると、更に大爆笑となった。博之は恥ずかしさのあまり、千鶴と練習するのは嫌だったので、彼女を避けるようになってしまった。

 LINEで、香織が久々にデートに誘ってきた。
   [今度の日曜、クラブ休み。]19:22
   [映画観に行こ。]19:25
             既読[行きたいんだけど、撮影。 orz]
   [ええー。たまにぐらいいいでしょ。]19:29
            既読[そうはいかない。       
               映画だったら土曜の晩に行こう。]
   [スイーツバイキングおごってね?]19:30
               既読[そんな金ねーよ。太るぞ。]
   [最近冷たいじゃない?]19:30
            既読[毎日撮影でバイトも出来ないし。]
その後、香織から怒りマークのスタンプが来た。

作品名:映画 戦国生徒会 作家名:亨利(ヘンリー)