小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

映画 戦国生徒会

INDEX|45ページ/68ページ|

次のページ前のページ
 

 その表情を遠くから香織が見ていた。暫くして、香織に博之の番が回ってきた。
「こんばんわ」
香織が言った。
「うん」
博之は、それまで指で摘まれてきたフラストレーションからか、手をしっかりつないで、微笑みながら頷いた。
(何かしゃべるべきかな?)
と考えていると、ちょうどそこで音楽が終了してしまった。香織とは向かい合わせで両手をつないだまま立ち尽くした。博之たちだけじゃない。他の生徒もどうしたものか困りながら立ち止まっていた。彼らは暫定的なパートナーと手をつなぎ続けることに抵抗があったので、すぐ手を離してしまい、にわかにその輪はバラけ始めた。
 博之と香織は、これで終わったのか分からず、一番最後まで手をつないでいたかも知れない。香織の友達がその二人を見て笑い出したので、博之は手を離して二人は別れた。

 博之との順番が回ってこなかった恵美莉が、博之に近付き、
「何考えてんのかなぁ?」
と言いながら、博之の手を親指と人差し指で摘まんで、映画スタッフのいる方へ引っ張って行った。

(中川豊)  「さっきの対応は何だよ」
(津田柚華) 「何を期待してたの?」
(近藤彰正) 「俺らはゴミか?(怒)」
(山崎凜花) 「じゃあ、今から手つないであげようか?」
(金城ミリア)「誰がいい?」
(福田悠人) 「バカか、言えるか!」
(山崎凜花) 「えっ? 私以外の誰かってこと?」
(佐藤千鶴) 「あーあ。福ちゃん、彼女の前で問題発言」
(川崎恵美莉)「キッドは、香織ちゃんとつないだからもういいよね」
(佐藤千鶴) 「・・・・・・」
(木田博之) 「頼む。つないでくれ! 最後につないだのが別れた彼女なんて、気が重い」
と言って、両手を差し出した。
(佐藤千鶴) 「分かった!」
千鶴は博之の両手をガッチリと握った。

作品名:映画 戦国生徒会 作家名:亨利(ヘンリー)