小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

映画 戦国生徒会

INDEX|38ページ/68ページ|

次のページ前のページ
 

第18章: 言い出すチャンス



 9月も後半になり、台詞のアフレコが済んで、編集出来た動画が視聴覚室のプロジェクターで試写された。撮影したすべてのシーンに思い出があり、スタッフ全員ワクワクドキドキして見入っている。
 千鶴は自分が変な顔してないか気になった。龍子のシーンはどれもカッコいいが、虎吉はすべてにおいて笑える。博之は自分の台詞が下手だと思っていたが、
「何とかマシになったじゃないか」
とみんなに言われて安心した。
 本編の終了後に、単純につないだだけのNG集は、大爆笑だった。

 一通り見終わった後、それぞれが感想を言い合って、今後の改善点を話し合った。
(福田悠人) 「意外にちゃんとした映画っぽくなってるな」
(木田博之) 「テレビドラマみたいに見えるのかと思ってたよ」
(杉田時生) 「続けてみると、キッドの台詞結構多いな」
(津田柚華) 「そうね。映像だけでも十分展開が理解出来ると思うわ」
(山崎凜花) 「キッド君とちづちゃん(千鶴)、最初ぎこちないけど、最後の方は息ピッタリね」 
(中川豊)  「そうだろ。初めは遠慮がちだったけど、徐々に慣れてきて、うまく意識し合ってる感じに見える」
(近藤彰正) 「それも演出どおりって訳さ」
それを聞いた博之と千鶴は、ドキッとしながら、(本当はそれ以上だけど)と思った。
(川崎恵美莉)「キッドにはもったいない」
(木田博之) 「うるさい」
(川崎恵美莉)「でも、私の衣装が変わらないから、なんだか全部、同じ日の出来事みたいに思えない?」
(中川豊)  「そうか。そう言えばそんな気もするし、雨の日のシーンを間に挿入しよう」
(椋ノ木優愛)「足元のアップとか、閉まるドアの取っ手のアップとか、必要?」
(中川豊)  「テンポよく見せるためなんだ」
(佐藤千鶴) 「BGMが入ると、また違って見えるんでしょうね」
(木田博之) 「メインテーマ曲は、まだ決まらないままだよね」
(近藤彰正) 「誰か作曲出来るやつ知らね?」
(中川豊)  「もう少し細かい部分にも手を加えないといけないけど、文化祭まであと一ヶ月、何とかなるだろ」
(近藤彰正) 「その前に修学旅行があるから、仕上げが遅れないように頑張ろう」

作品名:映画 戦国生徒会 作家名:亨利(ヘンリー)