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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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忘れじの夕映え 探偵奇談8

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変わる季節



夕日。小高い丘に夜闇が迫る。ヒグラシの鳴き声。もう聞こえない、昼間の子ども達の喧騒。

友だちの影が、長く長く伸びている。逆光で見えない顔。笑っている?それとも泣いている?

夏が終わって秋が来て、冬が来る頃。
もう友だちはいなくなって。
この場所も忘れられて。

長い冬に閉じ込められたように、思い出が凍り付いていく。

薄情だとは思わない。それが大人になるということだから。

それでも。