vs.最終回の通告員
「毎回通告に来てやりますよ」
「そうか……」
俺は納得して、昨日届いた通知を通告員に見せた。
諦めない人に何度も通告する行為 [最終回]
「これから先もずっと抵抗し続けると明言する人間に、
同じことを何度も通告する行為は本部からムダだと判断された。
今回で、最終回を迎えるように」
逆に通告された通告人は目が点になった。
「そ、それじゃあなたの仕事って……」
「同業だバカやろう」
その日から、俺のところに通告人は来なくなった。
作品名:vs.最終回の通告員 作家名:かなりえずき