目黒さんの心霊的事件簿ファイル
目黒さんの心霊的事件簿部室棟相談室
夏休みが明け、9月になった。
学校は文化祭の準備で毎日が慌しく、文化祭のために部活動で残る生徒も多く生徒会や僕の仕事も多い。
生徒会ではないはずの僕ですら、毎日生徒会に顔を出して手伝いをしている状態だ。
「目白くん助かるよー、生徒会もこんな状態でね」
「いえ、僕も暇なんで大丈夫ですよ」
いつもは綺麗で生徒達の憧れであると思われる生徒会室もペンキや絵の具、工具やバケツや筆が乱雑としている。
生徒会の役員達もペンキや絵の具やノリの跡が付いたエプロンを汚れないためにつけている。
手は酷い人だとペンキの色一色になってる人もいていつもご苦労様です、と土下座をしたくなった。
「会長は?」
「ああ…僕、呼んできましょうか?」
「大した用じゃないからいい…ってああ…」
借りてたエプロンを脱いで、簡単に畳んで僕は聞く耳を持たずに生徒会室を後にした。
向かうは部室棟。僕の予想が当たってれば恐らく目黒さんは…。
余り良い予想ができてないだけに、僕の恐怖ゲージはあがるだけだ。
作品名:目黒さんの心霊的事件簿ファイル 作家名:むいこ