ねとげ~たいむ外伝 ~in,lunry,story~
「ん?」
現実の私のスマホにメールが届いた。
萌からだった。
『みんな何やってんスか? 遅過ぎるっスよ』
「えっ? 遅い?」
私が眉を細めたその時だった。
次々とメールが入って来た。
『アンタ達、自分からやりたいって言っておきながらドタキャン? なら上がるわよ』
『みんな遅いけど用事でも出来たの? もしそうなら日を改める?』
『そりゃさ、言い出しっぺの私が言うのもなんだけど、断るんなら一言言っても良いんじゃない?』
「えっ? ええっ?」
私は訳が分からなかった。
そしてスマホで返信してみる。
「ちょっと待って、私…… 集会所前にいるよ」
待つ事一分もかからない。
『アタシいるっス』
『私もいるよ』
『私だって』
『上に同じ』
私は考える。
そしてもう一度メールする。
「あのさ、みんなキャラクターの手を挙げてみて」
私はキーボードに触れた。
作品名:ねとげ~たいむ外伝 ~in,lunry,story~ 作家名:kazuyuki