ねとげ~たいむ外伝 ~in,lunry,story~
さらに1月後、季節は12月になった。
さすがに期末も近いと言う事でゲームは一時中断、皆でテスト勉強となった。
ウチの学校は一教科でも赤点を取ると合格点取るまで補習と言う地獄が待っていた。
1人で勉強するより皆で勉強した方が効率も高まるので唯月の家に皆で集まった。
ただ普段から勉強してる唯月はともかく、成績不良者の萌と望と朋香は必死だった。
望と朋香は少し勉強すれば何とかなる程度だけど…… 萌にはかなり問題があった。
私の目の前にはパンクしそうな頭を抑えながら唸り声を上げてシャーペンを齧る萌えの姿があった。
本当によく高校入れたなと今でも思うくらいだった。
だけど唯月の協力もあって皆赤点は免れた。
萌は『アタシにかかれば同然っス〜』って言いながら腕を組んで大威張りしていたけど、それは嘘だと分かった。
試しに『何点だった?』って聞いてみたら思い切り両肩をビク突かせて目を泳がせて口笛を吹いた。
まぁ赤点じゃ無いってのは本当みたいだから恐らくギリギリだったんだろう…… 全く。
作品名:ねとげ~たいむ外伝 ~in,lunry,story~ 作家名:kazuyuki