小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

ねとげ~たいむ外伝 ~in,lunry,story~

INDEX|13ページ/33ページ|

次のページ前のページ
 


 その3週間後。
 私達の学校にも文化祭はある。
 ウチのクラスは最初メイド喫茶になるはずだったのだけど、望の提案でファンタジー喫茶になった。
 これは皆で戦士や魔法使いなどのコスプレをしながら給仕すると言う物で、勿論これはオンライン・キングダムの影響だと私達は察した。
 クラスの子達は一瞬戸惑ったけど、良く考えるとメイド喫茶は他のクラスがやりそうだし、どうせやるなら目立つ方が良いと言う事で採用された。
 内装はベニヤとペンキで作られ、衣装の方は望の知り合いにコスプレ関係に詳しい人がいて、皆で決めたデザイン画と古着や素材を渡す事で(多少デザインは変わるだろうけど)作って貰う事になった。
 さらに剣や銃等の小道具も無償で貸してくれる事になった。勿論これは壊したり汚したりすれば弁償だった。
 ちなみに私達の衣装は望が直接作ってくれたのだけど、どう見てもオンライン・キングダムのアバターその物だった。
 そして迎えた文化祭当日、私達の喫茶店は思ったよりも大盛況だった。
 望の仲間、朋香の弟妹、茜も友達を連れて来てくれた。
 中には写真を撮ろうとしたお客もいたけど、そう言ったのは全て断った。
 結果、驚くべき事に私達のクラスは学年1位、総合で3位を取ってしまった。
 望は『べ、別に大した事じゃない』と照れていた。
 でも自分が考えた企画が成功したんだから嬉しくないはずは無かった。