桜 舞う舞う バイバイ
パズルの行方
一本の安物のワインを二人でわけあった
最高級のホテルで キャンドルを立てお風呂に入った
長時間のフライトドライブで 砂漠を走り抜けた
真っ白な雪の中に 二人倒れこんで笑いあった
南の島のプールで 泳ぎながら触りあった
一つのベッドで背中をあわせ眠った
いくつものパズルの断片が 頭のなかに現れる
組み立てられない 秩序のない思い出たちが充満している
この整理は当分できそうもない
ほったらかして 眠ることにした
夢の中では綺麗な 絵のようなパズルが見れた
でも
また組み立てようとは思わない・・・何故かな?
もう 組み立てても喜ぶ二人はいないからね
僕らだけが知っている思い出は 永遠に表に出ない
すべて闇の中
もう日が当たることはない
そのうち 消えてゆく
作品名:桜 舞う舞う バイバイ 作家名:海野ごはん