桜 舞う舞う バイバイ
出会った頃と別れた日
ギシギシ 音がする木造の階段を登った先にBARがある
あの日は僕のバースデーの翌日
君は大事な人が死んだ日
隣同士で盛り上がったのは 死んだ彼の巡り合わせかもしれないと君は言った
それから 周りも気にせず愛し合い求め合った W不倫
全て君しか見えなく
君も僕しか見えてなかった
みんなに迷惑かけたかもしれない
だけど 不倫も長く続けば 立派な純愛さとうそぶいて
とうとう ここまで続けてしまったね
もう お互いボロボロ
嘘 虚栄 不信感 秘密 と 昔はこれっぽっちも持ってなかったものが
お互いの背中に重くのしかかっている
疲れたね
お互い
さよならして なんだか肩の荷が下りたよ
もう嘘はつかないでいいもの
もう優しさのごまかしもしないでいいもの
やっぱり重たかったね
愛しあった僕らが嘘をつき合うことは おかしいよね
嘘をつく前に 別れればよかったのかな
出来ないよね
まだ 愛してたから・・・
作品名:桜 舞う舞う バイバイ 作家名:海野ごはん