イメージ 〈詩集〉
アイウエオ
その断定することのない言いかたは
もどかしくも感じているのだが
深い思慮からくるのであれば
感心したりもするのだ
そのあいまいな表情やしぐさに
どこか物足りなさも感じるし
好きではないのかなとも思い
突き放したり近づいてみたり
その飾らなさに親近感を覚える
もしかしたらこれが相性という
目に見えない力なのだろう
たぶんこれを好きという
その変わらぬ温度の安定さゆえ
燃えさかることもないため
もの足りなさも感じてさえ
やはり近くに居て欲しいね
その笑顔と声のやわらかさと
特徴のある歩くクセさえも
好きになる不思議なもの
恋という強いこころ