からっ風と、繭の郷の子守唄 第81話~85話
からっ風と、繭の郷の子守唄(85)
「物語は、新しい人物の登場で意外な方向へと急展開を見せる」
群馬の真夏は、すこぶる高温多湿になる。
関東平野の南から押し寄せてきた熱気が、県の中央部にそびえる赤城山に
ぶつかり、一気に上昇する。
熱い空気が上空で冷されて、やがて積乱雲に姿を変える。
この雲が激しい雷鳴を伴って、山麓へ大量の雨を降らせる。
河川を持たない山麓一帯にとっては、恵みの水になる。
山間地の野菜がすくすく育つのも、毎日やってくるこの夕立のおかげと
いっても過言ではない。
作品名:からっ風と、繭の郷の子守唄 第81話~85話 作家名:落合順平